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H27.01.01

 「あけましておめでとうございます」〜今年はどんな年?〜

 新年あけましておめでとうございます。
 私達は、仕事をしていますと「年度」という単位で動きますので年が変ったから何が変わるということはあまり有りませんが、実は一つ大きな動きがございます。
 駒場苑では1/1付で特養の相良主任がグループホームへ異動となります。これは4/1付で八重樫ホーム長が新た開設される都市型経費老人ホーム「氷川ホーム」の管理者として移動することが決まっている為後任ホーム長として研修を兼ねての異動です。

 相良主任は平成23年2月に駒場苑に就職し、以来一貫して「利用者本位」の介護を行なって下さいました。フロア主任として後輩の指導にも熱意を持って取組み、駒場苑には無くてはならない存在でした。
 2年前の3月、ドン・キホーテさんからお花見の招待を頂いた時の事です。私はご利用者の中には先方が用意したお花見弁当が食べられない方もいるだろうと思い、各主任に
「何人分のお弁当を用意してもらいますか?」と聞きました。相良主任は
「全員に同じお弁当を用意してもらって下さい。蓋を開けた時の『美味しそう』という感覚を大事にしたいんです」と言ってきました。私はご利用者ではなく経営者として対外的な判断をしたんです。しかしその間違いを堂々と正してくれました。彼は単に優しいだけでなく、優しさを体現できる強さと行動力を持っています。駒場苑にとっては大きな損失では有りますが、そんな彼がグループホームという新たな場でどの様な活躍をしてくれるか、今からとても楽しみです。

 相良主任の件は一例であって、新しい年は皆さんそれぞれにとって新たな目標、出会い、経験があることと思います。
 私は「継続」という事をキーワードにしていきたいと思います。昨年様々な取り組みをしてきました。人事面でも採用、異動と動きの多かった年でも有ります。そうやって出来上がってきたシステムや出会いを切ること無く、大切に育んでいく年にしたいと思っています。
 どうかこの一年が皆さんにとって幸せな一年でありますことをご祈念申し上げます。

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H26.12.26

 「あなたがそこにいるだけで」〜私の理想〜

 私は、駒場苑の施設長であると同時にケアマネージャーもしています。担当件数は少なく、現在15件ですが、その中のお一人U様は、近所に一人暮らしをされています。チョット用事があるとすぐ電話をかけてきます。
 最近では、「配食のお弁当を大盛りにして欲しい」「髭剃りが壊れた」「膝が痛いので入院したい」などの相談から、「結婚したいので一緒に結婚相談所に行って欲しい」というケアマネとは全く関係のない話まで。
 でもU様はとっても寂しがり屋で素直なんです。介護事業所の担当者が変ると寂しくなり、デイサービスのお友達から何かを言われると全て本気にしてしまい不安になるんです。
 そういう寂しさや不安が湧き上がると必ず私の所に電話がかかってくるんです。最初のうちは正直面倒臭いと思ったことも有りました(今でもたまにあります)が、その理由がわかってきたら、電話をしてくれることが嬉しくなってきます。
 私は他のケアマネジャーに比べて技術もないし訪問の回数も少なく、ケアマネジャーとしてはダメマネージャーなんです。
 しかしU様が入院された時や一時老健に入られた時は、面倒な手続きや面会など、前職で慣れていたので一手に引き受けた事が有ったんです。そんな時、
「中村さんはずっと僕のそばに居てくれるよね」とすがるような目で訴えられました。
 こんな私をU様は頼ってくれるんです。「ずっとそばに居て欲しい」と!

 駒場苑の職員やケアマネージャーをしているご利用者などに、何をするでもなく、何をして欲しいでもなく、只純粋に
「あなたがそこにいるだけで」安心できる。そう思って頂けることが私の理想です。
 そして職員には、ご利用者にそう思って頂ける存在になって欲しいと思っています。

 

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H26.12.22

 「娘の誕生日」〜娘の成長を祈って〜

12月21日は娘の15歳の誕生日、家でパーティーをしました。
ビールで乾杯の後、ワインを飲み始め2本目を空けた頃、フッと思い出し
「そういえば彼氏は今日来ないの?」シーン・・・!家中が固まった、ヤバイ
「この間、別れたんだ(泣)」 シーン・・・! どうですかこの空気想像つきますか?

 誕生日といえば、クリスマスはイエスキリストの生誕を祝うお祭りです。駒場苑では12月19日に山本牧師にお出で頂き、礼拝式を行いました。
 牧師のメッセージは「神、われらと共にいます」でした。神様は病んでいる人、苦しんでいる人、全ての人と共にいて下さる。というお話でした。
 その話を聞きながら、日々私が、
「あいつは嫌い、こいつは気に入らない」と思っている人たちも神様に愛されている大切な存在なんだと気付かされました。
 その時既に何人かの顔が浮かんでしまった事自体どうなのか?そしてきっと数日したら又同じように他人を非難する自分がいるのではないか?そう思うと。私はダメな人間だと自己嫌悪しましたが、そんな私も神様に愛され許されるのでしょうか?

 因みに我が家のその後はというと、そのまま皆で知らんぷりして食事をし、酒を飲み、何も無かったかの如くパーティーは続いたのでした。
 娘はひたすら食べ続け、私はひたすら飲み続け、今日は二人共朝から体調が悪いです。私は胃薬を飲んで助かりましたが、娘は胃と精神的ダメージのダブルパンチですので薬だけでは回復しません。

 因みにこれって私が悪いのでしょうか?いいえ誰も悪くないと思います。だって悪意が有ったわけではないんです。そして人はこういう経験を通して成長していくんだと思います。でも一応一言言っておきます。
「ごめんなさい」
きっと苦しんでいる娘にも神様は一緒にいてくれることでしょう。

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H26.12.12

 「カレンダー」〜来年に思いを込めて〜

 もうすぐクリスマス。町はツリーが点灯し賑やかさを増しています。クリスマスの楽しみの一つにプレゼントが有ります。
 駒場苑では毎年ご利用者に喜んで頂けるプレゼントを担当職員が選んで購入し、それをサンタに扮した私や補佐が渡していました。
 今年度のプレゼントは何にする?と話し合っていた時、以前補佐が冗談で
「私はイケメンだから私の写真でカレンダーにして売りましょう」と言ったのを思い出し、今年度のプレゼントがカレンダーに決まりました。
 勿論内容は補佐の顔写真ではなく、今年の駒場苑の一年を振り返る内容とし、ご利用者の誕生月にはご本人のベストショットと誕生日に印をつける事にしました。
 今年が楽しい一年であったことを思い出しながら、来年はもっと楽しい一年になってもらえるようにとの想いを込めてお渡ししたいと思っています。

 駒場苑には事務職員が二人いますが、とても優秀です。
 その内の一人、T事務主任は私に言わせれば「パソコンの神様」です。そのT事務主任は以前私にこんな事を言っていました。
「私は元々パソコンが得意だったわけではない。ホームページの更新などを行うために業務として研修に参加させて頂いたり、詳しい人に教わる機会を持たせてもらった。だから私の技術は駒場苑に還元します」
 クリスマスカレンダーは、そのT事務主任が心を込めて作ってくれた物です。
 因みに11/27日号でも紹介した「駒場苑DVD」もT事務主任の傑作です。
余談ですが、DVD300円、カレンダー500円で販売していますので事前にご連絡下さればご用意しておきます。

私の机の横になるカレンダーも後1枚になってしまいました。しかし戴き物の新しいカレンダーが用意されています。
 何かを失っても新しい何かを得られる。年を取るということも同じことなんではないでしょうか。
 私は最近体力が無くなってきてお酒があまり飲めなくなりました。しかしその分健康を得られました(笑)

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H26.12.03

 「介護教室」〜介護技術がなくても役に立つ〜

 さる11/30日に地域向けの介護教室を開催いたしました。
 経緯や内容はホームページの「地域交流日記」を見て頂きたいと思います。
私は以前から学校とタイアップして子どもたちと介護体験やりたいと願っていました。主催や対象が違いましたが今回実現できて感動しています。
そこで当日を振り返ってチョットだけ自慢させて下さい。

 その一、参加者が22名+参加者のお子さん3名、計25名でした。この人数は特養での介護教室としては驚異的な人数ということでした。実際約半数は毎月駒場苑にボランティアに来て下さるしゃふく会の学生さんでした。若い方が福祉や介護に興味を持って学んで下さるってとても素晴らしいことだと思います。決して「さくら」ではありません(笑)勿論残りの半数は地域にお住まいの一般の方が興味を持って参加して下さいました。

 その二、北部包括支援センターとめぐろボランティア区民活動センターという公的機関と一緒に出来た事です。当初は高齢者体験グッズを借りる予定だけだったのですが、以前から「何かやる時は声を掛けて欲しい」と言われていたのでお声を掛けさせて頂きました。休日にも関わらず総勢7名も参加して下さり、今後共良い連携が取れる仲間であることを再認識いたしました。

 その三、駒場苑の職員が積極的に協力してくれた事です。今までは欠員状態が続いた事もあり、ご利用者への介護を行う事しか出来ませんでした。それが家族や地域との連携という広い意味での介護を行うことが出来る様になりました。参加してくれたT職員は「私に手伝わせて下さい」と自ら手を上げたと聞いています。素晴らしい。

 因みに私は介護教室の講師をやるほど技術はないし、挨拶以外やることがなかったんです。そうしたら坂野補佐が
「修了証の名前を入力して来てください」と仕事を与えてくれました。修了証はサプライズで喜ばれたので、こんな私でも役に立った様です。
 今後共楽しみながら、この様な活動を進めてまいります。


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H26.11.27

 「心が一つになった日」〜開所記念並びにボランティア感謝会〜

 駒場苑は平成元年12月1日に開所いたしましたので、今年25周年を迎えます。それに当たり本日開所記念式並びにボランティア感謝会を挙行いたしました。
 昨年も行いましたが、駒場苑職員皆でつくり上げるアットホームな会にしようということで、坂野補佐司会、施設長挨拶、職員の想い出を開所当時からの職員木下生活トレーナーと矢島介護士の2名、勝野相談員の締めの言葉。で終わりました。
 感謝会は八重樫ホーム長の司会、田中ボランティアコーディネーターからのお礼、デイサービス利用者三室様、ご家族小林様からのお礼、感謝状と記念品の伝達、ボランティア代表安野様の挨拶、ボランティアセンター職員鈴木様からの祝辞、竹中主任の中締め。
 その後お茶会は、大館栄養士の司会で、デイサービス片岡主任の挨拶、懇談、相良主任の締め。以上のような流れで行いました。

今年は25周年という節目ですので、お出で頂いたボランティアの皆様に感謝状と橘事務主任手作りの駒場苑DVDを記念品として差し上げました。
DVDは「ともに生きる」をテーマにし、当日も上映会を行い大好評でしたが、ボランティアとともに、仲間とともに、家族とともに、職員とともにという4部構成で写真約300枚を使って23分の大作です。
ご希望の方には300円で差し上げておりますので事務所に声を掛けて下さい。

 25年と一言で言いますが、自分に当てはめると当時私は二十歳の好青年(?)だった訳で、あれから就職、結婚、子育て、地域のボランティア、そして気がついたら駒場苑の施設長。永いようでアッという間に過ぎ去った月日です。
 駒場苑にとってもご利用者、職員の入れ替わり、措置から介護保険へ、空調設備改修、7つのゼロへの挑戦、5床増床等様々な事を経て今日を迎えております。山あり谷ありの25年では有りましたが、職員、ご利用者、ご家族、ボランティア等皆の心が一つになった一日でした。

 


 

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