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H26.09.13

 「ホームページアクセス5万件」〜先ずは身内から〜

 駒場苑のホームページアクセス数が本日5万件に達しました。
 駒場苑がホームページを開設したのは2008.6月ですから、約6年掛けての結果です。
私が駒場苑に来た2年半前は一日のアクセス数が10件位でした。職員と話し合いを重ね、紙面のリニューアル、各事業所の情報更新、トッピックスの充実、7つのゼロの紹介、個浴紹介等を盛り込んだ結果、最高アクセス数は170件、この1年半の平均アクセス数は1日約60件と飛躍的に伸びました。

 実は身内が見てくれていることが多く、職員、仲間(他施設職員含む)やご家族などから
「施設長のひとこと見ましたよ」「地域交流頑張ってるね」等の声を頂くことも有り、嬉しいやら恥ずかしいやら。
 でも、逆を言えば、以前は職員もご家族も、誰も見ていなかったということになります。それってどういう事なんでしょうか。
 自身が勤める職場が、どんな情報を外部に発信しているか、その内容に全く興味が無かったということです。
 そういう意味では、先ず身内が駒場苑のホームページに興味を持って見てくれる様になったのはとても嬉しいことだと思っています。アクセス数が増えたということは興味を持ってくれる内容になった、又は興味を持ってくれる駒場苑になったということです。
 つまり、この5万件という数は5万人の興味という事です。

 最近は、応募してくる職員や入所されるご家族か
「ホームページを見て駒場苑の取り組みに共感しました。是非働かせて下さい(入所させて下さい)」という声を多く聞きます。とても嬉しいことです。

 私は、駒場苑の取り組みや職員の頑張りに誇りを持っています。それらをホームページというツールで皆様にお届け出来る事に喜びを感じています。
 今後共皆様に喜ばれ、楽しんで頂ける情報を発信していきますので、是非駒場苑のホームページを覗いてみてください。

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H26.09.04

 「暖かい背中」〜酔っぱらいおばあちゃんの一言〜

 先週から持病の痛風発作が起きて、辛いの何の。痛風って風が吹いても痛いって言いますがあれは嘘です。風が吹かなくても痛いんです。
 夜の10時過ぎ、傘を差しながら家路についていると合羽を着た女性が「おばあちゃん大丈夫?」と叫んでいます。
 これは聞き捨てならない!と思い走って駆けつける(実際には足を引きずりながらです)と、一人のおばあちゃんが自転車と一緒に壁に寄りかかって倒れていました。
 合羽の女性と二人でおばあちゃんに声をかけると「大丈夫だよ〜」と返事があり、ホッとしてびっくり!合羽の女性は3年前まで娘がお世話になっていたバレーのSコーチでした。
 懐かしくて話したいことは山ほどありましたが、今はそれどころではない。
「ひろし(Sコーチは昔から私のことを下の名前で呼ぶんです)このおばあちゃん知り合いか?」
「知らないけど自転車なら近所だろうから送っていきます。」
「因みにひろし酒飲んでるか?」
「いや未だ飲んでないです」???
 このおばちゃんからプーンと酒の臭いが漂ってきています。つまりはただの酔っ払い。乗りかかった船で送ると言ってしまいチョット後悔したんですが、今更撤回も出来ず。
 このおばあちゃん、名前は I さん。足は丈夫で自転車を押しながらシャカシャカ歩きます。こちらはIさんが倒れないように自転車を抑えながら、雨に濡れないように傘を差し掛けながら、痛風で死ぬほど痛い足を引きずって家まで送り届けました。
 I さん、家のチャイムを押すが家族が出てくる気配なし、自転車をしまうのに一苦労しているので手伝うことにするが、ここは I さん家の敷地内、なにか悪いことをしている気がして心臓がドキドキしながらやっと I さんが家の鍵を開けれた途端、家の中から娘さん?お嫁さん?らしき人が出てきたけど全くの無言、
私の方が「通りすがりの者です、おばあちゃんが倒れていたのでお連れしました。」と言い訳じみた挨拶をしてそそくさと家路につきました。
 足は痛い、雨には濡れる、腹は減る、最悪だと不貞腐れていた私の背中に
「お兄さんありがとう」とIさんの一言、背中が暖かくなり、全てが報われます。

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H26.08.26

 「脱皮」〜夢のある法人への歩み〜

 愛隣会は昭和21年に設立され、68年の歴史を刻んできました。その間、福祉は大きく変貌を遂げてきました。
 生活保護法を中心とした福祉六法の時代は、施設福祉を中心とした措置でした。それが高齢福祉で言えば、介護保険法の制定により地域福祉を中心としたサービスという考えを基本とした契約に変わってきました。
 特に愛隣会は高齢、障害、児童、子育てと多岐にわたるサービスを展開している為、各分野においてこの様な制度改正や社会の要望の移り変わりに直面しております。そういう状況の中、新しい時代に対応できる様に成長していく必要が出てきました。

 愛隣会として、次世代にどの様な組織で望んでいくべきか?中長期計画の策定に乗り出しました。その方法に私は驚きと感動を覚えました。法人が全職員に、どうしたいのか意見を求めたのです。今までの皮袋(考え方)の内側(現場)から新しいものが生まれてくる事を期待し、法人は脱皮をしようとしています。
 組織に歴史があり、大きくなると歴史がしがらみになり、大きさが自由を奪うことが有ります。
 しかし我々が進むべき方向は「隣人愛の具現化」であります。その為に、日々一番近くでご利用者と接している現場の職員の声を集めてそれを法人の経営骨子とすると決めたのです。
 私は、意見書に書きたい放題書かせて頂き、現在6ページ目に突入しております。決して悪口を書いているわけではなく、ご利用者の声、現場職員の声、管理者として職員の働きやすい環境について、地域交流について等の要望を書いていたらそうなってしまいました。

 全職員が法人改革に参加できる、なんて素晴らしいことなのでしょうか?こういう機会を与えてくれた事に感謝をしながら、逆に、きちんとして提案をして「夢のある法人」へしっかりと歩んでいきたいと思っております。

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H26.08.09

 「一匹のハチ」〜ある物語の結末〜

 動物たちが幸せに暮らす緑豊かな山が、ある日火事になりました。
 鳥も、動物も、虫達もみんな一斉に逃げ出しました。しかし一匹のハチだけが川へ行き、水を掬って火にかけています。
 山のボスであるクマが
「そんな事をして何になるんだ、早く逃げろ!」
「どうなるかなんてわからないよ、僕は僕に出来る事を精一杯やるだけさ!」
 ある物語で、話はここで終わっています。
火事はどうなったか?ハチはどうしたか?クマや他の動物達はどうしたか?想像を働かせて下さい。
 この物語に出てくる勇気と行動力のあるハチになりたいと思いつつ、私はクマかなぁと思ってしまいます。
 

 この話を小学校の道徳の授業でした際、ある子どもが
「ハチを助けてみんなで水をかけて火事を消したんじゃない?」
「そうだよ、僕なら手伝う」とみんなで友情あふれる物語として完結させてくれました。
 ハチは一言も「手伝ってくれ」とは言っていません。自分に出来る事を精一杯実行しただけです。それが子どもたちの心に響き、ハチ(仲間)を応援するクマ(自分)でありたいと思わせたのでしょう。

 私達一人ひとりの力はたかが知れています。しかしみんなが力を合わせれば大きなことが成し遂げられます。そうわかっていても実践できない弱さを私達は持っています。
もしかしたら、私を含め多くの人は一目散に逃げようとしたクマではないでしょうか。仕事をしていても楽な方に行こうとする自分、面倒なことはしたくない自分がいます。では気付かせてくれる「ハチ」とは誰でしょう。
 私にとってはやはりご利用者の笑顔とご利用者に向き合って一生懸命頑張っている職員の姿です。
みんなを支えていける自分であり、仲間を大切に思える駒場苑でありたいと思います。


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H26.08.04

 「夢の箱」〜喜びを共感〜

 私事ですが、私が高校2年の時に両親が別居、数年後に離婚をしました。私と兄は事情があり父と暮らしていたのですが、父も体を壊し生活保護を受けることになりました。
私は小さい頃から父親とはソリが合わずぶつかってばかりいましたが、その嫌いな父の扶養として生活保護費が支払われ、私の生活が賄われることに心底嫌気が差していました。
そこで私は高校を卒業したら社会に出て働き、1日も早く自立しようと考えていました。
そんなある日、友人が進学相談をしているのを待っている時、何気なく手にした専門学校の資料に「福祉」という言葉を見つけ、何故か気になり調べていくうちに、どうしても勉強したくなりました。
父にお金の相談なんか出来るわけがない、死んでも嫌だ、でも自分に貯金などあるはずもなく。その当時母子寮の住み込みで何とか生計を立てていた母の所に相談に行ったところ、
「あなたの為にと何が有っても手を付けずにとっておいたお金がある」とポンと100万円くれたのです。
 それと育英資金などで念願の福祉の専門学校に行く事ができ、今の私があります。

 夢や希望を具体化していく時には自分の努力だけでなく、仲間の力や金銭が必要なこともあるのです。
 ご利用者に幸せになって頂くという私達やご本人、ご家族の夢を叶えるにも同じことが言えます。

 この度、駒場苑でも募金箱(夢の箱)を置かせて頂きました。勘違いしないで欲しいのは
「お金がないから助けて下さい」というつもりでは無く、皆で夢を買いたいんです。
中国に「奢られるより奢る方が幸せ」ということわざがあります。
夢は一人で見るより大勢で見るようが楽しいし、叶った時の喜びも大きいものです。直接的にはご利用者に喜んでいただくことを目的にしていますが、そこに関われた皆さんで喜びが共感出来るシステムが夢の箱です。
ご利用者の笑顔が私達の幸せ、というコンセプトでご協力をお願い申し上げます。

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H26.07.29

 「駒場さんさん祭り」〜輪になれた一日〜

 ニコッと手を振ってくれた女の子。何処で会ったっけ??
そうだ、先週末の駒場さんさん祭りに来てくれた子だ!

 駒場さんさん祭りは今まで駒場苑単独で行っていた納涼祭をご家族、地域と一緒に行うイベントにバージョンアップさせました。
 前の週に家族会にお手伝いをお願いしたところ、4家族5名も来て下さり焼きそばとフランクフルトの準備をしてくださいました。
 毎年来て下さるしゃふく会の学生も10名程来て下さり会場を華やかに飾り付けてくれたり、浴室のゲーム会場の準備をしてくださいました。
 地域の老人会である「寿会」の皆さんも10名ほど来て下さり、盆踊りを踊って下さいました。

 お祭りが始まると、想像以上にご家族、法人内のご利用者、地域の皆さんに多数来て頂き、会場は大賑わいで食べ物、ゲーム共に完売でした。(来年はもっと増やしてお待ちしています)盆踊りは、ご家族にお願いして浴衣を着て踊られたご利用者や、手だけでも踊っていたご利用者等皆さんとても懐かしがられておりました。
 無料券付きのチラシを用意した事で、子どもたちも大勢来てくれ
「スーパーボールすくいをもう一回やりたい!」と言えば事務所でチラシを何枚でもあげて楽しんでもらい、外に子供が居ればチラシを渡して
「かき氷食べて行きなよ」と誘い、喜んでもらいました。

 ご利用者がお元気な頃に過ごした夏の或る一日、そこには家族や地域の仲間、ヤンチャな子どもたちがいたはずです。そんな光景を再現することが出来ました。その結果、ご利用者、ご家族、地域、職員が輪になれた一日でした。
「すべてはご利用者、ご家族、地域のために、すべては職員の成長のために」という施設目標の実現です。


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