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H26.07.22

 「あいさつプラス1」〜職場を明るくする魔法〜

 皆さんは朝起きて家族や近所、職場の人と一番にすることは何でしょうか?きっと「あいさつ」だと思います。
 あいさつとはお互いが気持ちよく過ごす為のものですので、一般的にはマナーと考えられます。しかし駒場苑では「今日一日一緒に働く仲間との大切なコミュニケーション」と位置付け、行わなければならないルール(決まり事)としています。

 駒場苑はタイムカードを採用していますが、以前はお風呂場の脇にあって、誰とも挨拶しないで「ガチャン」と打刻したらそのまま業務についていました。それがどうしても寂しくて、かと言って「私の所に挨拶に来い!」というのも横柄です。そこでいくつか考えた内の一つが「タイムカードを事務所の入口に置く」というものでした。
 そうすると自然に出勤時と退勤時に嫌でも私と顔を合わせることになり、挨拶が交わされます(笑)
 しかし、このあいさつというのは人それぞれで結構難しい。明るく元気な挨拶、落ち着きのある挨拶、しっかり目を合わせる挨拶、走りながらの挨拶・・・。
 表現方法は個性ということでも良いけれど、思いの伝わり方に差が出るのは宜しくない。「どう伝えたか?」ではなく「どう伝わったか?」にこだわろうと思ったのです。

そこで職員に「あいさつプラス1運動」を提唱しました。
その名の通り、あいさつの他に何か一つ追加することです。
例えば笑顔であったり、言葉であったり、身振りであったり。
 最近、朝のあいさつが変わってきました。「おはようございます。今日も宜しく!」「暑いけど夏バテしないように気をつけよう!」等の言葉や笑顔がたくさん増えました。
 職員が笑顔で挨拶を交わすところから駒場苑の一日が始まり、明るい雰囲気と職員の和が整った場でご利用者が生活をされる。
 この当たり前の生活環境と職場環境を向上させる魔法が「あいさつプラス1」なのです。

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H26.07.08


 「人財と人罪」〜教育から共育へ〜

 今月総合ケアセンター駒場苑では3名の仲間を迎えました。
 2名は先回ご紹介したブリコラージュを見て、本当にその人らしい当たり前の介護がしたいという理由で駒場苑を選んで下さいました。
 もう1名は同じ法人内にある養護老人ホーム白寿荘からデイサロンがご利用者も増え職員体制の充実ということで異動されてきました。

 世の中では「人材」といいますが駒場苑では「人財」と考えています。お金も大切ですが、一番大切なのは人です。
 それでは、せっかく入って下さった職員と今いる職員はどういう関係で向きあえばいいのでしょうか。当然新人ですから「教育」をしなければなりません。しかしその時勘違いし易いのが、教える側と教わる側になっていることが多いということです。
 確かに業務という作業については教え教わるという関係が成り立ちますが、我々はご利用者を相手にサービスを提供しています。その時、上から今までの考え方ややり方を押し付けるのではなく、新人を新たな考えや感性を運んでくれる新鮮な風と考え、共に成長していく「共育」が望ましい関係だと思います。

 逆を言えば、教えているうちに気が付いたら抜かされて、それが悔しいから教えない。そんな職場はつまらないので新人がすぐ辞めてしまい、空気の淀んだ古い職員にとってのみ居心地のいい職場になっている。なんて言う事業所、一杯あると思いますよ。そんな事業所に介護されているご利用者は不幸ですが、実は職員も成長できずに不幸です。そのような状況を「人罪」と言います。

 駒場苑は以前にも説明しましたが3Y(やりがいのある、夢のある、喜ばれる)介護を実践し、ご利用者と職員の両者が人財であり共育できる大切な存在として成長し続けていきます。


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H26.06.23

  「補助金で笑顔を増やす」〜駒場さんさん祭り企画中〜

 駒場苑では毎年7月に「納涼祭」を行っていました。
 職員としゃふく会(学生ボランティア)でくじ引き、ヨーヨーつり、魚釣り、かき氷、ジュース等を楽しんで頂いていました。
今年はご家族や地域の方と一緒に楽しめるお祭りにしようということで、盆踊りや、焼きそば、ホットケーキ等の屋台の充実、自慢の檜風呂で足湯やヨーヨーつり、スーパーボールすくい等も企画をしています。
 又、一体感を出すために「駒場苑オリジナル半被」も製作中です。
 内容が一新するので名前も変えようということになり、駒場苑お得意の職員公募を行い、みんなで互選した結果「駒場さんさん祭り」と決まりました。

 後は予算の調達、費用はいくら位だろう?と計算してみると、約170,000円位でした。
 目黒区社会福祉協議会様から毎年ご利用者の為に使って下さい!と言う事で、ご利用者一人あたり3,000円を頂いています。
 駒場苑は55名の定員ですから165,000円頂けます。但し何に使っても良いわけではなく、地域と一緒にできるもの、事務的備品はダメ等の規制があり、例年は敬老会やクリスマス会でのプレゼントなどに使っておりました。

 趣旨といい、金額といいピッタリですので、今年度はこの補助金を駒場さんさん祭りに使わせていただこうと思っております。
 社協会員の会費やご寄付から捻出されている補助金です。有意義に、できるだけ多くの方の笑顔に繋がるような企画にしてまいります。
 当日お時間がありましたら是非遊びに来て下さい。


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H26.06.09

   「ブリコラージュ特集」〜スタッフが育つケア改革〜

 介護の専門雑誌で「ブリコラージュ」という冊子があります。この本の責任者はNHKにも出演され、介護の本を何冊も出されている三好春樹さんです。
 以前駒場苑にいらした、石井補佐を通じて三好さんと駒場苑の縁がつながり、今までも講演会を行って頂いたり、冊子に記事を載せて頂いておりました。

この度は編集者の方から「駒場苑を特集したい」と連絡がありました。
64ページの冊子ですが3分の1以上の24ページを使っての特集。テーマは「スタッフが育つケア改革」です。一つ一つのサービスではなく、それを実践する職員が如何にして育ったか!という内容です。
 
私達は「ご利用者」「介護を必要とされている方」「認知症の方」等など様々な言葉で領域を作ってしまいます。しかし一番基本は「人」という領域です。
 人が人と接する時、自分が人としてどういう価値観を持っているかという、倫理的な面に向き合うことになります。ここに一定の共感を持てる者同士が仲間となり、チームとなれるのです。
 ですから私達の一番の仕事(役割)はスタッフを人として如何に成長させるか、と言うことなのです。それが出来た上で介護技術や、制度の精通等いわゆるスキルアップに繋がっていきます。
 
この人間理解が根であり、介護技術は幹であり、それらを成長させる環境整備(私達の存在)が葉であり、ご利用者の笑顔が実なんです。根がしっかりしていなければ風で倒れたり、栄養が運ばれず美味しい実はなりません。
 
つまり、「スタッフが育つケア改革」という内容で駒場苑が取り上げられたということは、他の如何なる内容で取り上げられるより素晴らしく誇らしいと思っています。
 

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H26.05.28

  「騎馬隊がやってきた」〜保育園と乗り入れ事業〜

 毎年、法人内の保育園に交通安全教育の一環で交通機動隊の騎馬隊がやって来ます。
 子どもたちに交通ルールを教えた後に、大きな馬に子どもたちが乗って保育園の前を一周します。例年怖くて泣き出す子もいるのですが、今年はどの子も大喜びの様子でした。
 今までは保育園でそういうことをしていると言うこと自体あまりPRされておらず、あくまでも保育園単独事業として行っておりました。

 たまたま私と坂野施設長補佐が保育園前の白寿荘に用事があり、構内を歩いていたところ騎馬隊の車が来ておりました。
 早速特養駒場苑、デイサロンこまば、グループホームこまばに声をかけ、子どもたちが馬に乗っている風景を微笑ましく見させて頂きました。
 すると隊長らしき人が、「馬と一緒に写真を撮りましょう」と言って下さり、全員で記念撮影。

 こんなに近くで馬を見るのは久しぶり、戦争中以来だよ!と喜ばれたご利用者、今度の競馬は万馬券だ〜と夢のない事を叫んでひんしゅくを買ったS職員等終始笑いの絶えない一時でした。

 駒場苑では騎馬隊を呼ぶことは不可能かもしれません。しかし保育園の事業に乗り入れさせてもらえればこんなに多くの笑顔と想い出が生まれます。
 これが愛隣会の強みであり、我々が目指す方向なのだと実感しました。

 
(写真をクリックすると大きくなります)

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H26.05.19


  「しゃべり場」〜地域への第一歩〜

 5月16日に、愛隣会主催「しゃべり場」が開催されました。
 この会は、法人の各施設と地域の方が集まって楽しくおしゃべりする会です。当日は地域の協力者3名と法人役員3名、職員17名、元職員2名、総勢25名が集まりました。駒場苑グループは、特養7名、デイサロンこまば3名と断トツの参加者でした。
 自己紹介や歓談、ゲーム大会などが行われましたが、おいしいパンやお菓子、飲み物などもあり、終始和やかな雰囲気でアッという間に時間は過ぎて行きました。

 そもそも何故今この様な会を行うのでしょうか。
 愛隣会は戦後間もなく出来た法人で、福祉とは施設入所が当たり前の時代でした。その流れに沿って法人運営を行ってきたのですが、近年の福祉は地域福祉。地域のニーズにどう対応するか?住み慣れたご自宅で最期まで生活できる環境を整備することが今の福祉の考え方です。

 そのギャップを埋めるべく、愛隣会も近年は地域福祉、在宅福祉に力を入れてきましたが、まだまだ足りません。しかもイメージというものはそう簡単には変えられず「愛隣会は施設中心」と思われている様です。

 そこで「地域交流」とか「会議、委員会」の様な堅苦しいものではなく、先ずはお互いを知り、挨拶できる関係を作り、ご近所付き合いからはじめましょう!となったんです。

 今後も月に一度こういう会を開き、ご近所の輪を広げていきたいと思います。その先にお互いが助け合える関係があり、気がついたら愛隣会が地域の一員になっていた。そんな日に向かっての第一歩でした。


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