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H26.03.18


  「社会貢献」 〜アンテナ工事と老人会〜

 
 駒場苑の屋上に1本のアンテナが立っています。これはイーモバイルが数年前に駒場苑の屋上に設置したものです。
 この度「ソフトバンクモバイル」から同様の依頼が有り、検討した結果2本目のアンテナを建てることにしました。
 設置費用と保守管理はソフトバンクが行う事と、電気代等実費+些少の賃借料を頂く事を条件としました。
 こう書きますと、駒場苑が承認した目的を勘違いされるかもしれませんが、現在の日本の状況を冷静に見てみると、こういった通信事業のインフラ整備は社会にとって欠かせない事だと思っています。
 駒場苑は5階建てでその上の屋上部分の更に上なので、こういったアンテナ設置にはもってこいの環境であり、社会福祉法人として社会に貢献することはある意味当然と思っております。

 駒場苑は介護事業所ですので、介護を通して社会に貢献することは当然です。昨年10月には地域の老人会である「寿会」の役員会におじゃまさせて頂き、駒場苑として地域に貢献したい、皆様の力になりたいとお話させて頂いたところ、縁あってお一人の方が翌月からデイサービスをご利用されることになりました。ただ待っているだけでなく、地域の皆様に説明し、理解して頂き、利用して頂く。こういった積極性も今後必要になってくるのだと痛感しました。

今後の駒場苑は、入所されているご利用者に適切な介護を通して幸せになって頂くことは基より、広く地域や社会に設備や専門性を提供することが求められているのだと思います。

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H26.03.06

  「施設目標の変更」 〜理念と実践をつなぐもの〜  

 駒場苑を運営している「愛隣会」は戦後間もない昭和21年に発足し、終戦後の生活困窮者のお世話をしたのが成り立ちです。  
  キリスト教の団体である「救世軍」の士官(牧師)が陸軍の跡地であったこの地を東京都から無償で借り受けて事業を開始し、その際に「隣人愛」の精神で人々に仕えようと決めました。  
  そこから「愛隣会」という法人名になったと伺っています。  

 駒場苑は平成元年12月に落成し、以来24年の歳月を地域の皆様とともに歩んでまいりました。法人理念に合わせて  
すべては「お年寄りの元気のために」「職員の人間的成長のために」という施設目標(判断基準、価値基準)を掲げてまいりました。  
  しかし、近年ご利用者から  
「お年寄りって私たちのこと?なんだか年寄りじみてるなぁ」と言う声や  
「もっと地域に目を向けるべき」と言う声が高まり、職員で何度も話しあった上で  

と変更致しました。  
  駒場苑で生活されているご利用者に介護を通して幸せになって頂きたい。という思いは当然ながら、駒場苑でご利用者(ご両親など)が幸せに暮らすことでご家族にとってこの上ない安心を、地域の皆様に、この地に駒場苑があるから安心だ、という期待に応えていくことが大切なのだと思います。  
  又、職員の人間的成長はとても大切ですが、介護の技術も必要です。そういった全てのことを包括してまとめてみました。  

 隣人愛って言うけれど、隣人って誰?愛って何?何をする事がその実践になるの?という疑問がついてきます。そこでもう少し具体的な「目標」を作りました。この先に「当たり前の生活」→「7つのゼロへの挑戦」→「おむつはずしや個浴」となり一つの流れが出来ます。  
  理念を掲げるだけでなく、介護という専門性を持って皆様に向き合い、笑顔になって頂く事を実践していきます。

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H26.03.03

  「LEDに変えて」 〜環境美化の向上を〜  

 暫くブログをサボってしまい申し訳ございませんでした。
駒場苑は来年度「美化委員会」を設置し
1)ご利用者の快適な生活環境
2)職場としてふさわしい環境、整理整頓
3)来苑者が心地いいと思える空間  
以上を目指していきます。  

 その一つとして、表題にも有ります駒場苑全館LED設置工事を行いました。  
  この件については他にも理由が有りまして、「水銀規制法」という法律が制定されました。これは「化粧品や血圧計など水銀を含む9種類の製品の製造や輸出入を2020年までに禁止」というもので、一般的に使われている蛍光灯のこの対象になります。ですので早めに交換してしまおうということです。  

その他にも
1.電気量が約半分に減ります。
2.その御蔭で電気料金も約半分になります、具体的には年間約80万円の経費削減です。
3.蛍光灯の購入費が不要になります。
4.蛍光灯の発注、置き場等の管理が不要になります。
5.施設内が明るくなります。

  高齢者施設というのはそのイメージも含めどうしても暗くなりがちですので、普通以上に明るくする必要があります。  
  明るく、という言葉には雰囲気と照度の両面が有ると思います。駒場苑の雰囲気は「7つのゼロへの挑戦」やデイサービスの「5つ星」でもお分かりの通り、皆前向きでとても明るくなっています。とすると残るは照度でした。  
  その課題に対して、今回設置工事をして頂き、全館が明るくなりました。  
  但し、生活の場としてどういう明るさ、雰囲気が良いかは必ずしも照度を上げればいいというものではありません。
そこで  事務所や医務室、食堂、ホールといった事務や公共性の高いところは白色で明るく、
居室やデイルーム、浴室等、生活の場は暖色で温かみのある色にしています。  

 美化委員の目標に沿って行ったつもりで有りますが、「来苑者が心地いいと思える空間」になってますかどうか?  
皆様のご意見をお待ちしております。

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H26.02.17

  「バーミヤンで夕食」 〜あるおじいちゃんの生還〜

 前回トラックの話を書いたところ、そこそこ反響があり 「そんな事って有るんですね〜」と感想を頂きました。
しかし自分の過去を振り返って見るとこういった事が結構有りまして、その内のどうしても忘れられない日の事を紹介させて頂きます。

 今から5.6年前の正月に、毎年恒例になっている親戚集まりに家族で行きました。
 夕方「お腹空いた」と当時中学年か高校生の長男長女。
「親戚の家でおせちの他にピザ、ケンタッキー、〆に蕎麦まで食ったはず?」
怒りに近い驚きのなか、孫に甘い私の母が
「バーミヤンでラーメン食べて帰ろう」
私は仕方なくビールを飲んでいると(家族的には「昼からあんなに飲んだのに未だ飲むの?」と呆れたようですが!)母が
「見てごらん、前の席のおじいちゃん、家族に囲まれて居眠りしてるよ、幸せだね」
見るとよだれを垂らして寝ているようでした。しかし家族は慌ただしく携帯でどこかに電話をしています。私はヤバイ!と思いその家族の元に行き
「私は医者ではありませんが老人ホームで働いています。今おじいちゃん意識無いですね」
「ハイ、今救急車を呼びました」
「ちょっといいですか?『おじいちゃん、聞こえる?』」
「・・・」
手首に触れると
「・・・」
鼻に手をかざすと
「・・・」
「おじいちゃん心臓に病気有る?」
「狭心症の薬を飲んでました」
これはヤバイ!余計なことに口を出したかな?チョット後悔しながらも乗りかかった船、とりあえずおじいちゃんを横にして、ネクタイとベルトを緩めてもう一度
「おじいちゃん、聞こえる?」すると
「 ヒッ、フ〜、有難う、もう大丈夫」 ご家族は大喜びで、
「ありがとうございます、元気になったから救急車をキャンセルします」
「やめて下さい、私は病気を直したわけではありません。今後何が有るかわからないのでちゃんと病院に行って下さい」と言ってそのまま家族と帰宅しました。

 私は実際何もしていないのに、人生で唯一子供たちにカッコイイと尊敬された一日でした。

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H26.02.04

  「遅刻」〜人助けも楽じゃない〜

 前の日に飲み過ぎて、通勤途中でトイレに行きたくなりあやうく遅刻しそうでした。そう言えば遅刻っていつしただろう??  

 今から9年前のある朝のことを思い出しました。  
  当時私は自宅から吉祥寺まで自転車で通っていました。その日も駅に向かって愛車を漕いでいると目の前の2tトラックがゆっくりですがヨロヨロと蛇行運転をしていました。危ないなぁと思い運転手の方を見ると助手席のおばちゃんが
「助けて〜止めて〜」よく見ると運転手が気を失っています。私は
「おばちゃん、サイドブレーキ引いて!」
「私免許無い」
「おばちゃん詰めて!」
  私は自転車を降り、走って車に追いつき(時速数キロの蛇行運転だったので)助手席からトラックに飛び乗りました。そして左手でサイドブレーキを引き右手でハンドルを握り、ミラーを電柱にぶつけて割ってしまいましたが何とか停止させました。後50メートルでバス通りに突入という間一髪でした。

 その後が大変で、消防と警察に連絡し、交通整理を行いながら職場に「遅刻」の連絡を入れたんです。
  消防は直ぐに到着、運転手を救急車で病院に搬送し、おばちゃんから事情を聞き、てんやわんやでした。
  落ち着いた頃を見計らい、私は消防の責任者に職場に行くことの了解を求めましたが
「警察が来るまで待って欲しい。」
「警察はいつ来ますか?」
「朝の引き継ぎをしているので遅れます。」・・・カッチーン!(人が待ってるのに引き継ぎで遅れるってどういうことだ!)
 しかし事故処理はきちんとしないとっと思い、待つこと1時間以上。  
満を持して警察官登場、私に対して
「あんた誰?車のミラー割った人?」・・・又々カッチーン!
「そうです、私の運転が下手で割ってしまいました。弁償しますよ!」 慌てた消防とおばちゃんが事情を説明し、
「あっそう、事情はこの二人から聞くからもういいよ。」・・・今日3回目のカッチーン!
  やっとの事で昼前に職場に着きましたが、扱いは「遅刻」です。

 そんなことを思い出しながら、又頭に来てしまう未熟な私です。  
  あの時の運転手さんが無事であることを祈りつつ。

  

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H26.01.25

  「50人面談」〜職員の想いを受け止めて〜

 早いもので今年度も後2ヶ月余りとなりました。
  どの事業所でもこの時期は事業計画と予算の作成で大変だと思います。
  駒場苑では、事業計画を私が一人で作ることはしていません。

 先ず、毎年行なっている第三者評価の結果(1/18ひとこと参照)を職員に配り、その感想や良い点と課題、具体的な取り組みや個人の目標等を提出してもらいます。

 その後常勤と月給のスタッフ50名と個人面談を行いました。
  1/6〜1/16の内8日間を利用して一人30分(長いと1時間を越すことも)ですから25時間、約4日の勤務時間を丸々費や した事になります。
  1人/50回ではなく、1人×50回で向き合った時間と皆の想いを大切にして良い計画にまとめていきたいと思います。  

 職員の意見をまとめると
【強み】組織力の向上、7つのゼロという目標の明確化、家族との一体感、外出支援の増加等
【弱み】人材確保と育成、休暇取得、生活介護(整容、マナー、レクリエーション)  
以上が上位を占めています。  

 第三者評価機関の外部評価と職員の想いの双方を受け止めて、事業計画をまとめていきます。  
  よく「企画倒れ」とい
う言葉を聞きますが、事業計画が「絵に描いた餅」にならないよう、最終的には実行可能なものにして、利用者様の笑顔にしっかりとつなげてまいります。  
  それが職員の一番の想いでした。

  

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