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2019.01.01

 「あけましておめでとうございます」〜30周年の年〜

 新年あけましておめでとうございます。
 平成最後のお正月を皆様はどの様に過ごされていますでしょうか?
 実は駒場苑は平成元年12月に事業を開始しましたので、今年で30周年なのです。孔子の言葉に従えば
「吾、十五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。・・・・」となり、三十にして立つとは精神の立場を確立という意味だそうです。
それを駒場苑に当てはめてみると、今まで迷いながらも一生懸命取り組んできた職員の成長やサービスの質がしっかりと確立されてきたといったところでしょうか。
 五十歳にして天命を知るとは、自分の生涯における使命を見極めたことです。因みに私は今年で50歳になりますが、私自身はまだ天命もわからず使命も見えていません(泣)。この一年で少しでも成長したいものです。
 さて、話を30周年に戻しますが、10、20周年は以前隣りにあった「こまばエミナース」という国民年金会館で行いましたが、現在は売却されその跡地にはマンションが立っております。
 ということは、場所や規模、やり方を変える必要があります。大きな会場で大勢の方に祝っていただけるのも大きな喜びですが、どこか小さな会場imgで本当にこの30年の間、駒場苑を支え見守ってくださった方々と共に心温まるひとときを過ごし、未来に夢を語れる。そんなお祝い会でも良いのではないか?と考えています。
 四十にして迷わず?まだまだ経営や人材など課題が多く迷うこともある駒場苑ですが、自立し、自身を持って使命を全うできる施設へと進んでいける大きな一歩となる一年にしていきたいと思います。
今年一年が皆様にとって幸多き年となります事を
職員一同心よりご祈念申し上げます。

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H30.10.15

 「最近の若い者は・・・」〜立派ですよ〜

 歳を取ると自分たちの若い頃を美化する傾向があるのか、若さに嫉妬するのか「最近の若い者は・・・」と始まります。まぁこれが歳を取った証拠のようですが。

 最近雨が続いていますが、ある日の帰りに傘を指して歩いていると前から一人の中年女性、細い歩道で傘と傘がぶつかってすれ違えないことは明白。しかし女 性は私のことなど全く意に返さず進んできます。私もその方の方が若干年長者でもありそうですし、一旦車道に降りて道を譲ります。すれ違いざまにチョット目 が合う。それだけ。えっ!イラっ!しかも水たまりに足を突っ込んでズボンもびしょ濡れ。
 同じ様に前から高校生が来ます。もう二度と譲るもんか、しかも俺のほうが年長だ!とずんずん進んでいくと、彼とすれ違うであろう付近の私の横に窪地があり。結局私が横にずれて道を譲る羽目に。すると
「すみません、ありがとうございます」と小さいながらしっかり目を見て頭を下げるんです。あ〜、最近の若い者は素晴らしい。

 駅前の自転車置き場に自分の愛車を止めて、帰りの時間に自転車を取り出そうとしたら、隣の自転車に引っかかってバタバタバタっと1列10台位が全て倒れ てしまい途方に暮れていました。その横を仕事帰りのサラリーマンが素通りし、何かの会合でしょうか女性の集団が楽しげに笑いながら通り過ぎていく。
 すると塾帰りであろう中学生二人が、こちらとあちらから自転車を立て直してくれています。私もなんとか自分のを立てておき、一緒に直しました。3人でやればたかが10台、モノの1分くらいで直ります。お礼を言おうとする前に
「大丈夫でしたか?」と聞かれ、なぜか照れながら
「ありがとう。とても助かりました」
「どう致しまして、じゃあ行こうか」と二人は自分たちの自転車を取ってさっそうと帰っていきました。
あ〜、これからの日本は大丈夫だ〜。img

 小さいこと、何でもない事、それが出来るということはすごいことなんです。そんな自分で有りたい、そんな駒場苑で有りたいと思います。

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H30.07.30
 「さんさんまつり」〜可愛い店長さん〜

 先週末、台風12号の関東上陸を前に被害がどうなるか日本中が心配している真っ最中に駒場苑の夏の一大イベント「駒場さんさんまつり」を開催致しました。
 今年で5年目になるこのお祭りは、総合ケアセンター駒場苑全体で行うもので、その費用は目黒区社会福祉協議会から頂く補助金165,000円を予算としています。
 内容は焼きそば、フランク、ソフトクリーム、チョコフォンデュ、飲み物、駄菓子などの食べ物の他に空気砲、魚釣り、的当てなどのゲームや風車、コマ、団 扇、お面、名刺入れ、楊枝入れなどの手作り品配布を行いました。また毎年おいでくださる「寿会」様による盆踊りの他に、駒場苑グループの職員が所属してい るサンバチームが来てくれ、熱い踊りを披露してくれました。

 元々は特養ご利用者の為の納涼祭から始まったものですが、今年度はご利用者以外にデイのご利用者、法人他施設のご利用者、ご家族、などで総勢200名以 上の方が参加してのお祭りへと発展いたしました。中でもボランティアの人数が年々増加し、今年度は寿会、サンバチームの他に学生、普段からのボランティ ア、ご家族、元ご家族等約50名が参加してくださいました。

 その中で一際目立っていたのが、坂野補佐のお嬢さん(5年生と年中)たちでした。お二人が店長さん、他の学生さんが店員、坂野補佐がアルバイトという設定でソフトクリーム屋さんを切り盛りしてくれました。
 あのクルクルが難しいのですが、あっという間に事を覚え誰よりも上手に作ってくれます。この可愛い店長さんのおかげで完売。最後に店長さんに感想を聞いたところ「アルバイト(坂野補佐)が全然働いていなかった」と怒り気味!
これにはその場に居たみんなが大笑い。
 疲れたはずのお祭りも、この子達のおかげで癒やされました。
 ぜひ来年も来てくれると嬉しいです。あっ、働かないアルバイトは来年はクビの予定です(笑)

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H30.7.5
 「迷惑かけて良いんです」〜私達の約束〜

 日本の伝統行事として、お正月、節分、雛まつり、お彼岸、端午の節句、七夕、お盆、お月見等が挙げられます。この後に来るハロウィンやクリスマスは取扱に困るのでこのへんで辞めておきます。とはいえこれらを自宅で行っている家はどの程度あるのでしょうか?
 実際には保育園や幼稚園、老人ホーム等所謂「児老世代」(造語です)でしか行われていないのが現実です。
さて、七夕も近づいたある日、知り合いのいる施設にお邪魔した時のこと。
大きな笹に短冊が沢山飾ってあり、それらを手にとって見てみるとやはり一番多かったのが「健康」ついで「長生き」「家族の幸せ」「平和」等が多かったですね。その中に一つ「皆に迷惑をかけませんように」と書いてある短冊が有りました。何故だか胸が締め付けられました。

 年をとられて体や意思表現の自由が効かなくなり、家族や介護者の支えを必要とする生活になることは誰にだって有りえます。それが「迷惑」というのでしょ うか?では赤ちゃんが成長するまでの間、親や保育士に育児をしてもらうことも「迷惑」なのでしょうか?痛い、辛い、こうして欲しい、あれが食べたいと自己 主張をすることが迷惑行為なのでしょうか?
 迷惑とは「その行為によって不快や困ること」を意味しますが、もう一つは 
「どうして良いか迷い困ること」という2つの意味があるそうです。

大丈夫です。私達は約束します。img
あなたがどの様な状況に置かれてどの様な行為をしたとしても、私達は絶対に不快に思わず笑顔でいるということを。
 あなたがどうしていいかわからずに迷い困っていたとしたら、私達は絶対に見捨てずに必ず手を差し伸べるということを。
 だから安心して嫌なことを嫌と言い、したい事をして、泣いて、笑って生きていって下さい。仮にそれを迷惑というのなら、もっともっと私達に迷惑をかけて良いんです。(笑)


 
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                                   H30.6.11

 「ケアマネ更新研修」〜6日間は妥当か?〜

 私は総合ケアセンター駒場苑6事業の管理をすると同時にケアマネージャーも兼務しています。一時は20名以上のご利用者を担当していたことも有りましたが、実際にやりきれないということで現在は5名のみ担当しております。
 ケアマネージャーは正式には「介護支援専門員」と言い、各都道府県の認証資格で、国家資格ではありません。この事については各方面からも疑問が噴出して います。というのも介護保険法において介護支援専門員はご利用者の自立した生活の確立に必要不可欠な存在として位置づけられ、在宅であれ、施設であれ介護 保険を使う場合必ず介護支援専門員がケアプランの作成等介在するのです。(自己作成制度「セルフケアプラン」もありますが殆機能していません)
 しかも試験には現場経験5年以上、試験の合格率は2017年度21.5%と狭き門であり、資格取得後も5年毎に更新のための研修があります。
 介護業界で国家試験である介護福祉士においては現場経験3年以上(プラス実務者研修450時間受講)で合格率2017年度70.8%です。そしてその後は更新手続きなど一切ありません。
 そう考えると介護支援専門員の資格を国家資格に格上げするという案についても再考の余地があるような気がします。

 今なぜ私がこの様な事を言い出したかと言えば、今年が更新年で今月から6日間、54時間の更新研修を受けなければならないからです。
 勿論学びを通して専門性を高める必要については十分理解しますが、6日間職場を空けるということがどれだけ大変なことか?これは私のようなイレギュラー な形態のケアマネだからというわけではなく、平均35件のご利用者を担当されている一般のケアマネの方が大変だと思うのです。
 月に最低1回のモニタリングは勤務日が月22日と考えれば1日約1.6件です。それが16日勤務になったら2.2件となります。それに更新や区変申請、 アセスメント、担当者会議、医療連携、緊急対応、各種書類整理でご利用者に向き合う時間なんて全くなくなります。そういう研修に本当に意味があるのか?img方法に検討の余地を感じます。

 いろいろ課題はありますが、ご利用者の立場に立つ、ご利用者の代弁者となる、ご利用者に寄り添う介護支援専門員になるためにしっかり学んできたいと思います。




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