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H29.8.31
 「ワンフレーズ:駒場苑の今」〜7ゼロが介護を変える〜

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 特養駒場苑は平成24年に「7つのゼロへの挑戦」(以下7ゼロ)というワンフレーズミッションを掲げ、サービスの改革に乗り出しました。
 寝かせきりゼロ、おむつゼロ、機械浴ゼロ、拘束ゼロ、脱水ゼロ、誤嚥性肺炎ゼロ、下剤精神安定剤ゼロの7つです。ゼロを目指すということはそれまでゼロではなかったということで・・・
 当時の主任たちが集まって「こんな介護はされたくない」という項目を上げてそれをシステム的にまとめ上げていきました。
 平成27年には「7つのゼロネクスト」にバージョンアップしました。基本的なことは変わりませんが、精神安定剤ゼロは拘束ゼロに包括し、下剤ゼロを単独 で設定しました。又一つ一つの項目について寝かせきりにしないだけでなくその方の楽しみに着目、パット内の排泄を無くす取り組み、日本人的な気持ちのいい 入浴のあり方、身体だけでなくスピーチロックのチェック体制、1日の水分量の算定方法の統一、食事介助の方法の一つとしてエプロン外し等、ご利用者の生活 に着目した内容にしてあります。

 おむつゼロは約90%達成、下剤ゼロが今ひとつと言ったところですが他はすべて100%達成です。
 副産物として、現在介護職員の欠員が騒がれておりますが、7ゼロ介護をしたいという職員が集まってくれ始め、離職率の低下と応募の向上につながっています。又全国から視察や実習、講演依頼がきて提唱者であるS補佐はカリスマになっています。

 私たちは駒場苑のご利用者だけが幸せになればいいなんてちっちゃな事は考えていません。自立と尊厳を基盤としたその人らしい生活を最後までおくれる、そ ういう人生を過ごして欲しい。安心して歳をとってほしい。歳を取ることが幸せなことなんだということを共有して欲しい。日本の介護がそんな風に変わって欲 しい。駒場苑の7ゼロがその起爆剤になれれば良いと思い「日本一の施設ケアを目指します」と公言しているのです。
 この5年でサービス内容の向上と駒場苑介護の発信という2つの目標は大きく前進しました。今後の5年で何が出来るか、考えただけでワクワクしてきます。

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H29.08.18

 「ワンフレーズミッション」〜結果にコミットする〜

 愛隣会には「隣人愛」という理念が有り、総合ケアセンター駒場苑には
「すべてはご利用者、ご家族、地域のために、職員の成長のために」という
目標があります。そして今回、介護指針(ミッション)を作成することにしました。
ミッションには3つの要素が必要で、第 1 に「到達すべき目標がある」こと。第 2 に「目標に進んでいく行動がある」こと。第 3 に「それらが何かに求められていること」です。
つまり「ご利用者がその人らしい生活を継続するために適切な介護を行う」といった内容になります。
当然ながら入所、通所、訪問等事業所毎に対象者や目的の違いが出てきます。そこで事業所毎に作ることにしたんです。
 
よく「尊厳を守ります」「ご利用者に寄り添います」等の理念を耳にしますが、その現場で人件侵害的に寝かせきりや拘束、オムツ内排泄等が横行しています。
 何故なんでしょう?
ミッションが抽象的すぎて何をすれば良いかわからないからです。又長い文章で説明されても、ご利用者やご家族はもとより職員すら意味がわからなくなります。そこで誰でもが分かる具体的な「ワンフレーズミッション」にする必要があるんです。

総合ケアセンター駒場苑は、特養を拠点としてショートステイ、デイサービス、グループホーム、訪問介護、居宅支援の6事業からなっております。
 平成24年度から特養が「7つのゼロへの挑戦」という改革に取り組み、平成25年度にデイサービスがデイサロンこまばと名称を変更、その際「五つ星のデ イサービス」と地域にPRしました。そして今年度、グループホームが「余計なことをしない介護」という指針をまとめました。
 今、訪問介護と居宅支援が想いを形にすべく知恵を絞りわかりやすいワimgンフレーズを作っています。
 
それぞれの事業所がどういう想いでどういう目標を立て、どの様な結果を出したいのか?今後数回に渡って、各事業所のワンフレーズミッションを紹介していきます。


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H29.07.29

 「駒場さんさん祭り」〜一番楽しんだのは?〜

 駒場苑グループ全体のお祭りである「駒場さんさん祭り」は今年で4年目を迎えます。
 その前は「納涼祭」と称して駒場苑の介護士のみで日曜に行っていました。私が出勤すると「日曜だから管理者も間接職も誰も来ませんよ」と言われて驚いたことを今でも覚えています。
 私が施設長になった2年目の平成26年に、納涼祭を土曜日開催にして全員参加とし、目黒社協の補助金を使い、地域の老人会などにも協力して頂き駒場苑と地域が一体となったお祭りとして「駒場さんさん祭り」と命名しました。
 3年目の平成27年に、グループホームも参加して規模が拡大。
 4年目平成28年に、企画を事務が中心となって行い内容が充実。
 5年目の今年、デイサービスも参加して2フロアを使用。1階で模擬店とゲーム、2階で踊りと言う企画になりました。
 特養とデイサービスのご利用者がフロアを行き来し、職員も初めてのことに右往左往する場面もありましたが大きな混乱もなく皆さん楽しんでくださいました。
 1階フロアで焼きそば、フランク、ソフトクリーム、ジュース、ポップコーン、チョコフォンデュなどを提供し、風呂場でゲームコーナー(駄菓子のプレゼント付き)、帰りには参加者全員に入浴剤をお土産に用意させて頂きました。
 2階フロアでは盆踊りとベリーダンスの前に職員が前座としてヒゲダンスをやったのですが、これが大いに受けて2回目の公演ではそれ目当てで会場が溢れかえりそうになるほどでした。
 参加者は、ご利用者、ボランティア、他施設の皆さん、地域の皆さん等総勢240人だったそうです。普段ご利用者57名+デイ25人+職員30=112名の空間に倍以上の方が集まってくださったということです。
 この様に、お祭り一つとっても歴史があり成長があるのです。
 総合ケアセンター駒場苑として、地域と一体となりご利用者のほんの一時の楽しみをと思って始めたお祭りですが、結局は職員が一番楽しんでいた様に見えま した(笑)。余談ですが、当日祭りの反省会?を行ったところ、30人の職員が参加して大いに盛り上がりました。これも楽しみの一つです。
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H29.07.14

 「苦手は宝物」〜歌が下手でも〜

私は絶対に苦手なものが二つあります。
一つは虫です。あのうねうねしたミミズやカサカサ動くゴキブリは勿論、
てんとう虫や蝶々もお腹から奇妙に生えている足とかを見る(想像)だけで鳥肌がたちます。
もう一つは地図が見れない事です。全くの方向音痴で、一人で初めての場所に行くことが出来ず、以前行ったところにもう一度行けと言われても無理です。でも その結果、家では娘が虫退治をするほど逞しく育ち、機械音痴の(これも苦手ものの一つでした)私がスマホのナビを使えるようになりました。
この様に、苦手なものが有ることでそれ自体を克服できなくても別な方法を考えたり、誰かに助けてもらう事で幸せに暮らしていけます。

 知り合いの息子さんがとっても歌が苦手で、毎年行われる合唱コンクールが大嫌いだったそうです。1年の時は皆にバカにされるのが恥ずかしくて口パクで練習も本番も過ごし、2年の時は練習も本番もサボったそうです。3年で担任が音楽の先生になり
「お前はなんで合唱コンクールをサボったんだ?中学校最後の思い出をみimgんなで作ろう」
「俺は歌が下手で恥ずかしいし、そのせいで優勝できなかったら皆に申し訳ないじゃないか!」
「歌だけが合唱じゃないだろう!」
その年の合唱コンクール、その少年は見事にタクトを振るいクラスは優勝、最優秀指揮者賞も取ったそうです。

 誰でも苦手なことはあります。それを克服する努力も大切ですがそれを認め、別な方法で笑顔を作るという考えも大切です。
 苦手が有ることで自分の知らない長所を見つけ出し、自分の持っていないものを持っている仲間を大切にするようになります。
 総合ケアセンター駒場苑81名の職員がそうやって皆で成長し、支え合い、ご利用者の笑顔を引き出せたらそれが何よりだと思っています。

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H29.06.29

 「チームS 」〜デイサロンこまばのこれから〜

 駒場苑の2階では地域の方が日中おいでになり、食事や入浴、レクリエーションなどをして過ごしております。平均すると毎日約25〜26名がご利用されています。
 3年間主任として頑張ってこられたK主任が6月末で退職することになり、後任にS副主任が主任に昇格することが決まりました。img
 Sとは私が駒場苑に異動してくる数ヶ月前にたまたま共通の知人がいて一緒に飲んだのが出会いでした。Sは初対面なのに私の行きつけのスナックで盛り上が り、1曲200円のカラオケをガンガン歌いその都度私がチャリンチャリンとお金を払い、飲み代と同じくらい払わされたのが印象的でした(笑)
 異動が決まった時、私は駒場苑に仕事上の知り合いは何人かいましたが友人はいませんでしたので、Sの存在がどれほど安心だったことか、今でも忘れません。

 Sの凄いところは、いつでもご利用者のことを考えていること。どんな時も笑顔で率先して動くこと。経験不足のため事務管理能力が全く無いこと。だと思っています。
 本来主任として事務管理が全然出来ないのは困るんですが、周りの職員が
「あいつのためなら一肌脱ごう」という雰囲気でS中心のチームが出来るんです。例えば退職を考えていた職員が
「Sが主任として頑張るなら応援してやらないと!」と言って退職を撤回してくれたり、見やすいシフトが必要となった際事務が率先して作ってくれたり。

 私達の目的は、ご利用者が笑顔になって
「今日は楽しかった、今度来るのが楽しみだ」と思ってもらえる事です。今後チームSでどれだけ笑顔を増やせるか、楽しみです。

 駒場苑の2階では地域の方が日中おいでになり、食事や入浴、レクリエーションなどをして過ごしております。平均すると毎日約25〜26名がご利用されています。
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H29.06.10

 「迷子」〜役立つ飲み会〜

 仕事も家庭もプライベートも順調でストレスもまぁ人並み程度ですが、何故
か酒の席が多く困っています(笑)
 そんな私ですので、家には飲みのルールというものがあります。
@    ご飯を食べない日はカレンダーに書いておくこと。・・・書き忘れて夜中に帰ったらカツカレーがおいてあり、泣きながら食べたこともあります。
A    絶対帰ってくること。・・・新聞屋さんより早く帰ればいいんですが、結構ギリギリになることも。
B    自分の金で飲むこと。・・・これはちゃんと守っていて一度として小遣い以上をせびったことはありません。
C    仕事は休まず行くこと。・・・どんなに辛くても休んだことはありません。
まぁこんな感じです。
さて、先日いつもの様に悪友と飲んで11:30頃帰宅の途に就いていた時の事、
近所の交差点に5歳位の男の子が佇んでいます。私たちは近づいていき、
「ボク、どうしたの?」
「保育園に行って、帰ろうとしたら家がわからなくなっちゃった」
どういう意味だ???よく分かりませんが取り敢えず友人がその子と話imgしている間、私は警察に電話。因みに警察署は直ぐ近く、直接警察署に電話したにも関わらず本庁経由であれこれ聞かれ久々にカチーンときましたが、そこはぐっと我慢。
 10分後に警察官登場、子供は怖がって私達の後ろに隠れてしまう。
「本物のパトカーに乗れるってかっこいいなぁ!皆に自慢できるなぁ!」等とうそぶくと、その子もその気になってパトカーに乗って警察に向かいました。
 翌日家内にその話をすると
「あんたらの飲みには呆れるけど、たまには役に立つことも有るんだね。」と皮肉一杯喜んでくれました。
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 先日夜中に自転車に乗っていたら盗難自転車の摘発に捕まってしました。勿論酒も飲んでいませんし、自分の自転車なのですぐに帰ってよし、となりましたがそのおまわりさんが先日の子供を保護した警官でした。
 「あの子はどうなりました?」と迂闊にも聞いてしまい、
「守秘義務です」とムッツリ!でもその後で、下の方で小さくOKサイン。
これ以上は聞けませんが、きっとあの子は家に帰れて夜中に冒険した保育園に通っているんだろうなって。家に帰ったら美味しいビールで乾杯です。

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