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H29.04.01
 「飛躍」〜隣人愛の実現〜

 昨年は途中からブログの更新を止めてしまって申し訳ありませんでした。
何人かの知人から、「仕事辞めたんですか?」「飲みすぎて体を壊したんでは?」「楽しみにしていたんですよ」等の声が届き、この度復活することが出来ました。(休止の理由は聞かないで下さい。)
 さて年度の初めという事で、昨年の総括と今年度の抱負を書かせて頂きます。

 平成28年度は雌伏(力を養いながら、自分の活躍する機会をじっと待つこと)の年でした。
今まで人材難で苦労してきましたが、駒場苑介護のPR、採用基準の明確化、各事業所の適正人員配置の見直し、研修制度の確立等を行った結果、近年やる気や実力の有る職員が入ってくれ、その方達が定着し成長して来ました。

 この人財を基盤に、今年は改めて日本一を目指して行こうと思っています。
具体的には、研修に力を入れて新人を成長させる事でサービスを向上させ、行事や外出支援なども増やしていく事で生活に潤いを持たせます。そうやってご利用者の笑顔を増やしていく予定です。
又、特養の介護指針である「7つのゼロへの挑戦(ネクスト)」は全国に広がりを見せ、セミナー講師の派遣を依頼されています。又今年度からは西多摩地区の 6〜10特養の業務改善を一緒に取り組む企画の依頼も受けており、駒場苑介護の広域展開も進んでおります。こいう取り組みが介護のやり甲斐に繋がれば職員 の定着率も上がると考えます。
職員が定着すれば超勤が減り、休みが取れる体制が出来て働きやすい職場として福利厚生も向上します。

 総合ケアセンター駒場苑は特養、ショート、デイサービス、グループホーム、居宅介護支援、訪問介護の6事業を行っております。その全ての事業所の職員は 85名、ご利用者は約350人と愛隣会一の大所帯です。又そのご家族、地域の皆様との関わりを含めると非常に大きな責任とやり甲斐が伴ってきます。
 法人の理念である隣人愛(ご利用者の笑顔、ご家族の安心、地域の期待、職員のやりがい)の実現に向けて、この一年を飛躍の年とし結果を出していきます。

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H29.01.01

 「あけましておめでとうございます」〜お正月の過ごし方〜

 新年あけましておめでとうございます。
 昨年は法人の70周年を地域と共にお祝いすることが出来、大変喜ばしい年でした。70年という歴史を振り返り71年目を踏み出すきっかけになりました。 
それぞれの歴史を振り返り未来を作っていくという意味では駒場苑を始めとする各施設も同じだと思います。

 さて、皆さんはお正月をどの様に過ごしていらっしゃいますか?
 寝正月、食い正月、家族でゆっくり、親戚みんなでワイワイ、既に二日酔い等様々だと思います。そこで駒場苑のお正月をチョットご紹介します。
 先ず食事ですが、31日は年越しそば、元旦は朝食に「帆立雑炊と盛り合わせ」昼食は「お赤飯、金目鯛、お煮しめ、数の子、昆布巻、かまぼこ、お雑煮、手まり百合根」夕食は「すき焼き、なます、栗きんとん」他に3が日は天ぷらや海鮮ちらしなどご馳走です。
 フロアーでは、かるたや福笑いなどで楽しんだり、ご家族や親戚の方も大勢お見えになって一緒に過ごされる方もいます。初詣に行きたくても行かれない方の ために「駒場神社」を1階ホールに作りますので、多くの方がおみくじや絵馬の奉納などで今年の幸せを祈願します。
 

 施設に入ると自由がない、管理的な生活になる等の声がよく聞かれますが、決してそんなことはありません。お正月の過ごし方一つとってもその方がご自宅で過ごしてきた正月をそのまま再現してもらって良いんです。
私はこの仕事を始めてから毎年元旦は施設に出勤ですので、毎年駒場苑で皆様の笑顔を見て過ごしています。今年もそんな当たり前の正月を過ごします。
その方らしい当たり前の正月を過ごすことで、今年1年がその方にとって自由でのびのびとした毎日につながっていくのだと思います。
 当たり前の幸せを大切に今年1年お過ごしていきたいですね。

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H28.11.4

  「バザー」〜資金と笑顔を生み出して〜

毎年恒例の愛隣会チャリティーバザーが10月29日(土)に行われました。
 各施設を開放して衣料品、雑貨、陶器、子供用品、食料品、お食事処等の他に、不二家さんが協力してくださり「ペコちゃん」のきぐるみや地域の諸団体によるイベント等で大盛り上がりでした。
 駒場苑は今年度、衣料品を担当し、前日から1階ホールで飾り付けをし、当日はしゃふく会の学生やいつも来て下さるボランティアさんの協力で売りまくりました。

 駒場苑は「ご利用者ファースト」を目指しています。ですので、バザーの目的は売上と地域交流ですが、駒場苑ではご利用者にとってのお楽しみイベントと捉えています。
 職員、ボランテイアが総動員されて、普段外へ出る機会の少ないご利用者をここぞとばかりに外へお連れし、お菓子や衣料品、雑貨等の買い物を楽しんでいました。
 ちょっと肌寒かったのですが
「所長さん、これ買っていたの!」と嬉しそうに帽子をかぶって見せてくれるAさんや「これあなたにも上げるわ!」とみかんをくれようとするMさん等の姿に、職員の顔もほっこりします。
 バザーの売上の一部は法人の災害対策に使う予定です。昨年の売上で浄水器を購入しました。今年度の売上では防災倉庫を購入予定です。これらは愛隣会だけでなく、地域の方にも役に立つものとして選定しています。
 地域の方から頂いた物品をご利用者や地域の方に購入して頂き、そこに笑顔と資金が生まれます。笑顔は周りの方の心を温めてくれて、資金は周りの方の安全を確保してくれます。
 地域に支えられ、地域を支える。この支え合いの関係がバザーの本当の意味なんですね。

  

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H28.10.11

 「復活の兆し」〜職員の充足〜

「10.8:1」この数字何だか分かりますか?一昨年の12月の世田谷、目黒、渋谷地域の介護職員求人倍率です。つまり11事業所が1人の介護士を取り合っていた状況です。
現在はそこまでではないようですが、それでも4〜6倍の求人倍率であり、全国の約60%の施設で「介護士が不足していて困っている」という状況です。
 駒場苑も介護士を21名定員としておりますが、平成26年度末に退職者が出て以来欠員が続き、募集しても応募がない。やっと採用してもすぐに辞めてしまう。そんな月日が続いていました。
 しかし今年の7月以降フルシフト入れる介護士からの応募が続き、11月1日迄に5人の採用が決まりました。この方達が慣れて一人前になってくれれば、駒場苑の介護士は充足し安定します。

  駒場苑には幾つかの会議がありますが、その中に「特養会議」というのがあります。施設長、補佐、相談員、各階介護主任で行い、業務の見直しや人事につい て、今後の予定など具体的な内容を検討します。この会議が人員不足から休止となっており、昨日1年2ヶ月ぶりに復活させることが出来ました。
 会議と言うと堅苦しくてあまり意味のないものと言うイメージがありますが、現場で起こっている課題を関係者で共有し、検討、提案、改善策の決定を行い、現場がスムースに動ける様にするために行う大切な協議体です。
 又、新人職員の施設長面談もこの1年出来ていませんでした。それも今月から遡って開始します。

 やっと人材が揃い、サービス体制が整い、サービスを支える体制も整いました。基本は介護を通してご利用者の当たり前の生活を守っていくことですが、それにプラスして生活の潤いや喜びにつながる企画を行っていきたいと思います。

   

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H28.09.29

 「法人古希のお祝い」〜多くの方に支えられて〜

人 生七十古來稀(人生七十古希稀なり)とは、人生を70才まで生きることは稀なことである、という意味があり、特に古くは人生50年と考えられ、還暦にあた る60才を迎えられることが長寿の証と言われていました。それが70才を迎えられるというのは、非常に稀(まれ)だという意味から、古稀がお祝いされるよ うになったと言われています。
さて、愛隣会は昭和21年1月に発足し今年で70周年、古希を向かえます。
「歴史を理解し、今を見つめ、未来を創る」というテーマで進めてきたこの記念の年をご利用者、職員、地域と共に祝おうと実行委員会で企画し、9/24日(土)に式典、小宴、祝賀会を行いました。

 式典には、青木英二目黒区長を始め、目黒社協会長、目黒駒場町会会長等約80名のお客様にお出でいただき、永年ボランティアさんへの感謝状や永年勤続職員への表彰状伝達式等も行い、お祝いムード漂う中、厳粛に行われました。
 小宴は愛隣会の調理部員が自身の専門分野で腕をふるい、和洋折衷の素晴らしい料理にお客様から「こんな美味しい料理が老人ホームで食べられるとは思ってなかった。」「今まで食べたどこのホテルより美味しい」と喜んでいただけました。
 祝賀会は、多くの方に楽しんでいただこうという事で、地域のボランティアや各施設の職員、ご利用者のアトラクションで笑いと感動のうちに終わることが出来ました。
 その他、別の場所では「歴史館」を設営し、愛隣会の歴史的な写真や資料の他、園児や高齢者の作品展示も行いました。普段見ることの出来ない貴重な資料は感慨深い物がありました。

 70 周年は多くの方に感謝をし、少しでもご恩を返せればと思っておりましたが、当日は多くの方にお出で頂き、心のこもったご挨拶を頂き、アトラクションなどに 出演して頂き、沢山の拍手を頂き。やはり最後は皆様に支えて頂きました。感謝感謝の古希のお祝い、次は喜寿、傘寿、卒寿、白寿、百寿と皆様と共に歩んでい きたいと思います。

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H28.9.23

 「あなたがそこにいるだけで」〜年を取るって素晴らしい〜

今 年度100歳以上の高齢者が65000人を超えたと聞きました。記録を取り始めた昭和38年は153人だったそうですから、53年で約425倍に増えたこ とになります。昨年までは100歳になられた方には銀杯を贈られましたが今年度から経費削減で銀メッキになったそうです。
この様に高齢者が増え、長寿がありがたく無い様な風潮がありますがそんなことはありません。
 先日ある方が「敬老なんて言われるけど、何にも貢献できないのに敬われる訳がない」と言っていました。
しかし、本当にそうでしょうか?
先日有るデイサービスに通うご婦人の話を聞く機会がありました。そのデイサービスには子供や障害のある方も来ています。ある時通い始めたばかりの4歳位の 小さい女の子と仲良くなりました。暫くするとその子がご婦人を叩くようになりました。ご婦人は嫌われたのではないか?人を叩くような子になってほしくない という思いで悲しくなって
「私の事嫌いになったの?でも叩かないで」と話すと、その子は
「違うよ、好きだからぶつんだよ」と言いました。そうです、この 子は家で虐待されていたんです。この子のお母さんはこの子を叩いた後
「あなたを愛しているからぶつんだよ」と言い続けていたんです。ご婦人はその事に気が付き、
「好きならこうするんだよ」っと言いながらぎゅっと抱き締めたそうです。このご婦人は
「この子が結婚し、生まれた子を愛せることを見届けたいのでここでリハビリを頑張って長生きします。」と締めくくられました。この様に子どもたちを見守る感性は素晴らしく、この子の幸せの為の種まきをこのご婦人はしてくださったのです。
もう一つ、先日保育園の子供がお祝いに来てくれました。子供たちの一生懸命な踊りや可愛らしい手遊びに皆さんも喜ばれたと思いますが、それを見ていた職員も笑顔でした。子供たちも「又来たい」と 笑顔で言っていました。皆さんは何もしていないのに皆さんの笑顔が周りの人を幸せにしていたんです。
あなたがそこにいるだけで、今までもこれからも沢山の笑顔を生み出して世を明るくしてくれます。そんな皆さんを心から敬い、敬老をお祝いさせて頂きます。

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