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2010.2.8
『春遠からじ・・・』
2月4日に立春を迎えましたが春とは名のみで、今が一年で一番寒い時期です。
昨年は地球温暖化の危機を叫ぶニュースが多くあり、不景気で何にでも"エコ"を付ければ売れそうな「エコ・ブーム」が巻き起き、この冬暖冬になれば「やっぱりそうだなァ・・」という思いになったと思います。しかし、長期予報で一度は暖冬予測もありましたが、1月後半の一時を除くと例年並みの寒さが続きます。本来、夏は暑く冬は寒いのが自然なわけで、アメリカでは88年ぶりの大寒波というニュースを目にして、今年の寒さに何故か"ほっと"します。恐竜時代、人類がCO2を排出したから暖かくなった訳じゃあるまいし・・。寒い冬は空気の透明度が高くなり、星がきれいに見えます。今頃見える星座は、お馴染みの覚えやすい形をしているものが多く、一等星が9個と火星で賑やかです。夜9時頃は西から、ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバラン、オリオン座のベテルギウスとリゲル、南には、おおいぬ座のシリウス、天頂から東へかけて、ふたご座のカストルとポルックス、こいぬ座のプロキオン、しし座のレグルスです。また、おうし座には日本名「すばる」と呼ばれているプレアデス星団があり、ふたご座の近くには赤い火星がひときわ大きく輝いています。これらは全て肉眼で十分楽しめます。
実は、もうひとつ一等星があるのです。それは、東京ならば南の地平線上ぎりぎりに見える、りゅうこつ座のカノープスです。シリウスに次ぐ二番目に明るい星で、マイナス一等星。今頃しか見ることができません。数年前、どうしても見たくて三浦半島の灯台まで行きましたが、残念ながら船の灯りがたくさんあって識別することができませんでした。機会がありましたら皆さんも挑戦してみてください。
寒い時期ですが、たまには雄大な星空もすてきです。
2010.1.18『ニューイヤー・コンサート』
久しぶりにオーケストラのコンサートを聴きに行った。善意銀行さんの招待によるプラハ交響楽団のニューイヤー・コンサートで、スメタナ作曲「モルダウ」とドヴォルザークの「チェロ協奏曲」「新世界」でした。
先日、職員から「苑長も行きませんか?」と声掛けしてくれたので、忙しい時期ではあったが久しぶりにプラハなら「行ってみよう!」という気になった。一年位前、クルト・マズア指揮のニューヨーク・フィル以来である。
スメタナ、ドヴォルザークは二人共チェコを代表する著名な作曲家なので、プラハ交響楽団にとっては"十八番(おはこ)"の曲と思う。「モルダウ」「新世界」のいずれも中学生の頃に聴いた懐かしい思い出があり、せせらぎから滔々と流れる川の情景を弦楽器が奏でるメロディーは美しいです。
また、「新世界」の第2楽章は、日本でも「家路」や「遠き山に日は落ちて」の題でお馴染みの曲。2曲とも期待を裏切らない素適な演奏でした。
特に、第4楽章はオーボエ、フルート、ホルンなどの管楽器が交互に現われ、オーケストラ演奏の楽しさを充分楽しませてくれて乗れました。
なかなか良かったです。
2010.1.1『新年おめでとうございます』
今年もよろしくお願い申し上げます。
昨年の世相を現す漢字は「新」でしたが、日本でそれを現す大きな変化がいくつもありました。
第1は政権交代でしょう。長年続いた自民党政権でしたが、度重なる首相の政権放棄や党内の派閥争いに終始する姿に国民は愛想を尽かし、民主党が衆議院で第1党になりました。ところが、期待された鳩山政権も"天下り問題""事業仕分け"の新たな取り組みで評価されていますが、難しい基地問題では迷走しています。民主党政権は福祉業界にとってはフォローともいわれています。毎年削減されてきた社会保障費2000億円マイナスシーリングが止まり、新たに予算が付き始まったことは歓迎すべきことでしょう。
第2は、日本経済はやっと底を脱し、徐々に新たな回復基調に入っていることでしょう。ちょうど一年前の今頃は、まさにどん底でした。一昨年秋に起きたリーマンショックが引き金になり、世界は急激な同時不況に陥りました。日本もあっという間に不況になり、自動車を基幹とする製造業も一時は半分以下の生産にまで落ちました。天下のトヨタ自動車が赤字になるとは誰も想像しなかったことでしょう。しかし、したたかな日本経済はこの一年で徐々に回復しています。今年はさらに上向いてくることでしょう。
今年一年を想うと楽観はできませんが、明るさを感じ希望が持てます。駒場苑は昨年ボランティアの方々から活発な協力をいただき活性化してきましたが、まだまだ課題は尽き無くあり、変化を避けていたのでは成長は望めません。サービス向上と良い施設づくりを目指し、職員一丸となって取り組んでまいりたいと思います。また、「新しい介護」を一緒に取り組んでいく想いのある仲間を歓迎しています。
ご支援よろしくお願い申し上げます。
2009.12.21『メリー・クリスマス!』
駒場苑のクリスマスは16日に終わりましたが、世間はこれからです。街ではジングルベルの曲がかかり歳末商戦たけなわな今日この頃ですが、今年は不景気風が吹いて巷は盛り上がりません。日本のクリスマスは商魂逞しい企業に演出され、ご馳走を食べプレゼントをもらって自分が楽しむもののような錯覚があります。
でも年の瀬を迎え、愛する家族を亡くした人、病気で苦しんでいる人、苦しみや悩みを抱えとても楽しい気分になどなれない人、絶望とどん底にある人たちのためにこそクリスマスはあるといってよいでしょう。そこから再び私たちは神様に生きる勇気と希望を与えていただくのです。
いと小さきもの、弱きものの中にこそ神様は顕われると云われています。クリスマスを迎えるにあたり畏れと感謝を再確認し、私たちを救うために遣わされたイエス・キリストの誕生を祝いたいと思います。
≪ MERRY CHRISTMAS !≫
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