グループホームこまば便り

クリスマスイブの夜、ご利用者のＡ様と二人で
ＮＨＫホールに第九を聴きに行きました。

朝から重たい雲に覆われて冷え込みがきつく少々心配していましたが、11時の出発時には暖かい日差しにホッと一安心。
　先月購入したオシャレ着に着替えてコートを羽織り、てくてくと池尻大橋駅へ。渋谷で乗り換え原宿で下車。日曜日でしかもクリスマスイブ…うっかりするとはぐれてしまいそうな人の波に、Ａさんの方から私の手を握って来てくれました。しっかり手をつないで右手に代々木公園、左手に代々木競技場体育館（なんと布袋寅泰のライブが…）を眺めつつ進んで行くとNHKホールに続く広場に到着。



クリスマスイベントでたくさんの屋台とキッチンカーが並び、野外ステージでは地下アイドルグループの調子っ外れの歌声（失礼！）が響き渡り、まぁにぎやかだこと。
軽くお腹を満たそうとあちこち見て回るとＡさんがさんが選んだのはたこ焼きと肉まん。
「トルティーヤとかチュロスとかじゃないんだ」と思わず笑ってしまいましたが、ご本人はとても嬉しそう。
広場のベンチに座って青空の下、二人でもぐもぐ食べていると座っていたベンチの背もたれにカラスが一羽、トンと舞い降りてきました。
食べ物が欲しくて来たのだろうけど、この至近距離ってあり？でも、つぶらな瞳がすごくかわいくて思わず見入ってしまう私。
Ａさんも全く動じず「これは私のだから、あなたにはあげないわよ」と優しくカラスに話しかけている始末。
そのカラスもずっとそばを離れず特に悪さをすることもなく、不思議な3ショットがしばらく続きました。