*---- 駒場苑ワンポイント講座・理論編 ---------------------- もくじ -- home * back * --------------*
○定義 ○理由 座る事の効果としては、 ○具体的方法 |
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○定義 日中のオムツ・リハビリパンツの使用をゼロにする。 ○理由 オムツをトイレ代わりにする事は、お尻が気持ち悪い・不潔・蒸れるというだけでなく、寝ながら排泄する事は生理学的に無理な排泄動作を強いており、その結果益々便秘になったり、全身状態が悪化して、認知症を含む心身の廃用症候群を促進する事になるため。 ○具体的方策 日中食後・おやつ後にトイレまたはPトイレに座って排泄して頂く。
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○定義 機械浴で入浴されている方をゼロにする。 ○理由 機械浴では、寝たまま入る事で足が浮き、頭が沈みやすくなるので、姿勢が安定せず怖い。 個浴であれば、姿勢も安定し、ご自分でできる事はご自分でやって頂く事ができ、慣れ親しんだ入浴の習慣を継続する事ができる。 ○具体的方法 端坐位がとれる方は、木の入浴チェアーを使用。
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○定義 介護士の配慮で防ぐ事ができる誤嚥性肺炎をゼロにする。 ○理由 誤嚥性肺炎は寝ている間に唾液等が入って肺炎を起こす、防ぎようのない誤嚥性肺炎もあるが、介護士があやまった食事のケアをした事で起きてしまう誤嚥性肺炎もある。 ○具体的方法 食事の際の姿勢の配慮としては、 食事介助の配慮としては、 食後の配慮としては、
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○定義 終末期のような特別な状況以外の脱水者をゼロとする。 ○理由 高齢になると誰でも体内の水分が少なくなる一方、喉の渇きも感じにくくなります。これが脱水を起こしやすい要因となり、最悪の場合死に至る事もあります。 そのような症状が出たらすぐに脱水を疑い、またそのような症状が出る前に日ごろから充分な水分の摂取を促す必要があるのである。 ○具体的方法 @1日800ccの水分の摂取 食欲不振の対策としては、 また、口から食べる事の大切さを理解して食事介助を行う。 |
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○定義 4点柵・Y字ベルト・ミトン等の使用や縛る事で身体的自由を奪う行為、過度の精神薬・睡眠剤の服用など介護保険上拘束と認められるものをゼロとする。 ○理由 生活する以上、すべての方に転倒等の事故の可能性はつきまとう。 ○具体的方法 @全職員体制での見守りヘルプ体制
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○定義 下剤を服用する事による排便をゼロにする。 ○理由 下剤を使用しなくては排便できない場合もあるが、下剤は内臓機能への負担を伴うものであり、あくまで最終手段としなくてはいけない。 ○具体的方法 ※下剤 ※精神安定剤
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○7つのゼロは要するに、 医者は手術や薬で高齢者にアプローチし、ナースは健康管理と処置で高齢者にアプローチしますが、介護は当たり前の生活、その人らしい生活を最期まで提供する事で高齢者にアプローチをするのが介護の仕事であり、専門性である。 介護は医者やナースに負けない専門性があるという事、その専門性が7つのゼロだという事を自覚してからすべては始まるのである。 |
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