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2012.2.6

『立春』  

 2月5日(日)は立春。今年は12月下旬からずっと寒い日が続き、日本海側では記録的な大雪に見舞われています。例年ならば時折気温が緩む日があるのですが、今年はそれがありません。大雪による被害も出ており、雪降ろしによる事故や車が動けなくなるニュースがありました。東京では考えられない大変さです。

 立春を迎えると、日の出時間が一番遅い正月頃より10分ほど早まり6時40分頃。一方、日没時間は一番早い12月上旬頃から比べると45分ほど遅くなっています。一日では約1時間長くなってきました。しかし今が一番寒い時で、これからは一歩ずつ春に向かっていくことでしょう。「冬来たりなば春遠からじ」という言葉が想い出されます。これはイギリスの詩人シェリーが語源由来だそうです。

 3日に駒場苑では節分の豆まきをしました。特養の各フロアからデイサービス・グループホームへと順番に訪問しましたが、職員2名が扮するリアルな赤鬼・青鬼に、ご利用者の方々は一生懸命豆を投げつけて楽しむ方、中には鬼と一緒に踊り出す方、怖がって顔がこわばる方もいました。鬼とツーショットの写真もたくさん撮り、それぞれに季節の行事を楽しむひと時を過ごしました。

      *****駒場苑日記を御覧ください

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  2012.1.1     

『・・あけましておめでとうございます・・』   

 新しい年を清々しい気持ちで迎えられたことでしょう。昨年をふり返えると、何といっても東日本大震災に尽きます。何百年に一度という私たちの想像を超えた災害でした。"未曾有"ということばが使われるのは当にこういう時で、地震だけでなく原発による被害と不安は今も続いています。被災地の復興は思うように進んでいないのが実情で、政府や役人の対応のまずさが露呈されましたが、今も大勢の民間ボランティアによる篤い支援活動は続いています。本当にご苦労様です。
  現在も東京で避難生活を余儀なくしている人は約8,000名いるそうです。その中には子育て中の母子も多く、東京に点在する数ヶ所の公団住宅に住んでいます。故郷を遠く離れ、見知らぬ土地で孤独な生活をしている小さな子や母親を支援しようというグループがあり、東京でも支援活動が行なわれています。

 国内の景気は、震災のダメージから回復し始めた時にタイの洪水騒ぎが発生。政情の安定したタイに進出している日本の製造業の多さを改めて知りました。その影響で業績見通しも下方修正の一年でした。また、ギリシャ、イタリアの財政危機の影響が日本にまで及びそうで、いずれカウンターブローのように効いてくるのか心配です。オリンパス、大王製紙のガバナンス問題も記憶に新しく、その桁の大きさにもびっくりしました。  

 海外に目を向けると『アラブの春』も大きな出来事だったと思います。イスラム諸国のニュースは比較的日本では少ないですが、チュニジアのジャスミン革命に端を発しヨルダン、エジプト、リビア、バーレーン、イエメン、シリア、モロッコなどに広がっていきました。独裁政治への反発や民主化を求めてのものなのか、その深層はよく判りませんが様々な背景があることでしょう。ロシアのプーチン政権に対する批判の動きも少々不気味です。また、暮れには北朝鮮の金正日総書記が亡くなり、金正恩体制の今後の行方が気がかりです。  

 さて、駒場苑に目を向けると、昨年春から特養は坂野主任を中心とした新しいリーダー体制がスタートしました。
  5月にはヒノキの個浴を3台設置し、現在は7割の方が利用するまでになりました。一人のスタッフが誘導から入浴・整容・部屋へ戻るまでのプロセスを行ない、多くの施設で目にする=流れ作業で"あと何分!"と機械入浴するのとは世界が異なります。"お風呂は身体も心も洗う場"が駒場苑の介護スタンスです。
  "介護にはオムツ"が当然の姿ではなく、出来るだけトイレ・ポータブルトイレで排泄することにも取り組み中です。綿パンツかパットだけでも大丈夫で、こちらも7割の方が既に移行しました。

 新しい年を迎え、現在リーダーを中心にこれからのケア方針:『7つのゼロへの挑戦!』をまとめています。介護界では当たり前のケアが実は変だよね!?と疑問を持つところからスタートし、ご利用者にとって普通の生活の場を目指した取り組みを進めていきます。

 どうぞご期待ください!

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2011.12.27  

『絆』  

 師走という言葉を耳にすると、何となく忙しい気分になってくるのが不思議です。このところ結構寒い日が続き、東京でも氷が張るまでにはならないが0度近くまで下がる。地球温暖化の話は何処に行ったのかと思うくらい規則正しく冬はやって来ています。

 今年の世相を表す文字は「絆」だそうで、その象徴的な出来事が東日本大震災でした。3月11日午後2時46分、経験したことの無い延々続く強い揺れと建物の振動音は、一生忘れられないものでした。津波による被害が甚大で死者は15800名、今だに3500名の方が行方不明です。多くのボランティアが支援活動を行なっていますが、一日も早い復興を願うばかりです。(写真はボランティ活動をしている吉村誠司さんです)

 しかし難問は原発問題です。放射能の心配は終息したのではなく、今も、今後も続いています。今回の事故により原発安全神話は崩壊し、今後に多くの課題が提起されました。健康への心配、避難者の帰省・保障問題、廃炉に向けた対応処理には30年以上かかりそう。最近になって事故発生時、政府の様子がどんなであったのか番組になりました。経済界の仕組みや東電の位置、また経産省との関係が明らかにされ、国民の安全や安心をどう考えていったら良いのか見えてきました。

 12月19日昼、北朝鮮の金正日の死が報道されました。最近の映像で体調の衰えが徐々に進んでいるのは明らかでしたが、その日が突如来たのでニュースは世界を駆け巡りました。後継者と発表された三男の金正恩体制は何時まで続くのか興味深いところです。近代政治で三代独裁が続いた例は無いかと思います。複雑な家系における勢力争いや取巻きの権力闘争が予測され、今後どうなっていくか各国が注目しています。

 葬儀に国民が悲嘆にくれているシーンが度々報道されましたが、私たち日本人から見ると北朝鮮の人たちが偉大な将軍様の死を嘆き悲しんでいるように写りましたが、実はそのような風習があるのです。私の親は満州からの引揚者だったので、子供の頃あちらの話をいろいろ聞かされました。中国では葬式の時「泣き女・泣き男」といって、取り乱して号泣する人をお金を払って雇うのだそうです。大勢いるほど立派な葬式になる訳です。ですから、向うではごく当たり前の風習ということになり、その様子が少しは理解できてきます。

・・・皆さん良い年をお迎えください・・・

 

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2011.11.29  

『冬が近づく』

11月も終わりに近づき、めっきり寒くなってきた。これが本来の気温のようだが、11月前半が比較的暖かかったので、ひとしお寒く感じるのだろう。
東京も4時半を過ぎるとすっかり暗く、澄んだ夕焼けの西空に富士山のシルエットが美しい。西行きのジェット機が赤と青の点滅をしながら、暗くなり始まった空に吸い込まれていく。
27日夕方の西空、月齢2の月が金星の北2°49′を通過するシーンを期待したが(月と金星のデート)、生憎西空は一塊の雲で見ることが出来なかった。  

最近の特養の近況をお伝えします。

@特養で5月から始まったヒノキの個浴は、半年が過ぎて7割の方が入るところまできた。スタッフはフロア誘導から入浴、着替え終わってまたフロアへ戻るまでの全部を一人で行う。流れ作業で処理するのとは異なり、長い時間関わりを持てる良さがある。また、利用者の方にはゆっくりお風呂を楽しんでいただける満足がある。

A主任のリードでオムツ外しの取り組みが進んでいる。こちらも約7割の方が綿パンツにパットで過ごすように変わってきた。トイレまたはポータブルトイレで排泄することが"当たり前で自然なこと"という考えだ。本人もすっきりするし、スタッフにとっても"後始末"ではなく、本来の自立支援への取り組みになる。  

現在リーダー達は、次のステージに向けたチャレンジ計画の作成を進めています。 乞う、ご期待!

 

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2011.10.31  

『楽しかったバザー』  

深まりゆく秋、恒例のチャリティバザーが29日(土)に開催された。当日は好天に恵まれ、例年に無い人出で賑わいました。  

地域の名物行事になっている愛隣会のバザーは、かつて一週間開催していた時代もあったそうですが、今では毎年この時期の土曜日だけになっています。
敷地内にある各施設が衣類・雑貨・陶器・貴金属・靴・書籍・子ども用品・お食事処を担当し、ハンズオン東京のボランティアさんによるアトラクションも催されました。 駒場苑は今年雑貨売り場の担当でしたが、開場と同時に大勢の方が買い物に来て、昼までに半分以上が売れてしまいました。
売り子には職員と地域のボランティア団体の方が応援に来てくださり、とても助かりました。
最後には売れ残ってもしょうがないので、無料で持ち帰っていただいたりもしました。

今年は、特養の休みの職員とボランティアさんが入居者を買い物巡りに連れて行ってくださり、最後は模擬店で食事を楽しんできました。「カレーを食べてきたよ!」と笑顔でした。その様子はホームページの「駒場苑日記」で紹介しています。

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2011.10.18  

『ケア向上への取り組み』  

秋色が深まる季節を迎え、今が暑くも寒くも無く気持ちのいい季節である。
夜の虫の音も、ひところの賑やかさは峠を越したが、コオロギやカネタタキが元気に鳴いている。  

駒場苑の最近の様子は平和である。先頃、例年実施している第三者評価のヒアリングがあり、昨年と比べて向上が見られるものについて検証した。その結果サービス面で2点が挙げられた。

@5月にヒノキの個浴を3台導入し、気持ち良くお風呂を楽しんでいただけるようになった
リフト浴設備を撤去改修して個浴の導入を行なったが、現在6割を超える方が個浴になった。スタッフも徐々に入浴スキルに自信を深め、新しい方を個浴へとチャレンジしている。お年寄りの笑顔と満足がスタッフの自信に繋がっていると思う。

Aオムツ外しに取り組んでいる(オムツから綿パンツへ)  
排泄委員会を中心に検討を進め、日中はトイレ・Pトイレを利用するように取り組んでいる。現在6割位の方が移行し、すっきり排泄することで表情が安定したり、食欲が出てきている方も見られます。

ご利用者が気分良くなり、スタッフも負担が減り、介護用品費も減れば一石三鳥なことです。  

 

 

 


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