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 2011.9.26  

『暑さ寒さも彼岸まで』  

暑さと忙しさでしばらく『ひとこと』をお休みしていました。すみません!

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよくぞ言ったものである。台風15号によって西日本は水害に見舞われ、東京も夕方から強風雨で交通機関が止まり、帰宅難民になりかかった。それまでの1か月間は残暑が厳しく、9月中旬になっても一向に涼しさが来ない。気象予報士が言っていたが、去年と今年の夏をみるとやはり異常気象であると。
しかし、23日の彼岸を迎えると、すっかり秋模様に変った。空を見上げると、夕方には東から秋を代表するアンドロメダ座が上ってくる。夏の大三角形は天頂から西に移り、星座を見ても夏から秋への移り変わりが進んでいる。  

先日,NHKで「宇宙ステーションから見た地球」の実況中継番組があった。世界で初めて放送されたそうで、地上400キロから見える地球の景色が映し出された。夜の日本列島、丸い地平線に沈む月、雷雨における稲妻、オーロラ、地球へ落ちる流れ星などが映し出された。
興味深かったのは、流れ星が地球へ落ちていく姿を宇宙から見たシーンでした。8月中旬のペルセウス座の流星群の時に撮ったビデオでした。流星は地上100キロ位から光り始めるので、眼下に見える現象は何とも不思議な光景でした。先頃、駅の掲示板にもこれが出ていました。  

かけがえの無いこの地球。私たちは本当に大切にしなければいけないと感じました。

 

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2011.8.22  

『秋来ぬと・・・』  

暑かった夏にやっと終りを告げる時が来たようだ。
今年は7月初旬に梅雨明け宣言が、平年よりも2週間早く出された。突然の暑さにびっくりだったが、下旬の台風到来からは急に涼しい天気に変わり、東京も避暑地を思わせるような涼しさが2週間続いた。
その後また2週間は猛暑続きになり、やっと夏が終わりそうな気配になった。
何とも変な気候の夏だった。  

特養のご利用者の皆さんは今年、震災の影響が関係したのかは分からないが、6月から体調を崩す方が多かった。一応、一段落してきたのでほっとしています。

駒場苑の施設長補佐は、震災復興支援活動で東松島市の地域包括支援センターへ2度目の応援に行っている。クーラー無しの生活らしく、涼しくなったのが幸いである。ご苦労様です!被災地の仮住まいの方々はクーラーの無い生活で、この夏はさぞや大変なことだったと思います。  

これからは日没時間が徐々に早まり、今は6時半頃。11月終りには4時半位迄になっていきます。いつの間にか虫も鳴き始めました。

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2011.7.11  

『4ヶ月過ぎて・・』

―暑中お見舞い申し上げます―

例年よりも早い梅雨明け宣言と共に猛暑がやってきました。暑さに弱い私は心密かに"今年の夏は節電のために冷夏になってくれーい!"と、期待しています。

先日知人から紹介された映画『無常素描』(大宮浩一監督)がオーディトリウム渋谷で上映されているので観てきた。震災被災地の情景をいち早く伝えた映画で、改めてそのスケールの大きさと惨状を知ることができた。作者はこの状況を、人間の力をはるかに超えた出来事を"無常"と表現している。人間が造ったものなど大自然の力と比較すれば、吹けば飛ぶようなもので、木っ端微塵になってしまう。人類は今、地球全体をも科学の力で支配コントロールできるような錯覚に陥っており、そのことへの警鐘とも受け止められる。

4ヶ月が過ぎた今も、福島原発の事故は一向に終息の見通しが立たない。ここに来て、電力供給を原発に依存するか否かを考える番組が増えてきた。経済・科学至上主義から人間尊重へ価値観の舵きりになればと思う。自然をどうコントロールするかではなく、"協調"であり、人間も自然界の一生物に過ぎないはずだ。ふと思い浮かぶのは、古代"バベルの塔"の話だ。人類の滅亡は人間自身の手にならないことを願う。

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2011.6.14

『震災から3ヶ月たって・・・原発の不安』

歴史的大地震から3ヶ月が過ぎ、現地では懸命の復興作業が続いている。今なお8000人の行方不明者がいるのは、何とも痛ましい話だ。日曜日に仙台から来た人が、被災地の様子について声を詰まらせながら話してくれた。瓦礫の撤去は思うように進んでおらず、被災した方の疲労が高まっている。被災者のニーズはどんどん変化しおり、それに対応した支援が求められている。にもかかわらず、永田町の椅子取りゲームをしている政治家に国民は呆れている。

駒場苑のI施設長補佐は今まで数回支援活動に行っているが、この一週間は南三陸町の地域包括支援センターへ応援に行った。ご苦労様である。

"津波は天災だが、原発事故は人災である"は、まったくそのとおり。東京でも放射能汚染の脅威が忍び寄り、保育園や幼稚園など子育て中の親から心配の声が高まっている。欧米ではチェルノブイリの事故が起きた35年前から原子力からの撤退を始め、原発数は減ってきている。ドイツも舵を切って宣言した。日本のマスコミも福島原発の事故対応が思うように進まず放射能の拡散が続くのを心配し、自然エネルギーを利用した発電システムのニュースが増えてきた。太陽光・風力・波力・地熱・小水力など地球に負荷をかけない方法が望ましい。イタリアの原発の是非を問う国民投票は、圧倒的多数でNOと決まった。

「原子力発電はCO2削減に貢献し、安全である」と、今まで私たちは聞かされてきた気がする。現在日本には54か所の原発があり、国策の核燃料サイクル政策によって出来た高レベル放射性物質であるプルトニウムは長崎原爆4000発分になり、100万年もの間生命環境から隔離しなければならない危険なもの。青森県下北半島の六ヶ所村にこのプルトニウム再処理工場がある。これ以上増え続けたらどうなっていくのでしょう。このような危険を後世の人に残して良いのでしょうか!放射能汚染は日本だけの問題ではなく、地球規模で考えなければならない問題と思います

(この背景は、ビジネスと政治が結びついているからでしょう。菅首相は浜岡原発を、東海地震が起きるプレートの真上にあって危険だと停止決定しました。批判は多々あるけれど、原発停止をした政治家は今までいません。停めようと思えば停められることを実証した功績は評価して良いと思います)

 

 

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2011.5.13  

『個浴"しあわせの湯"始まる!』      

今週から待望の個浴が始まりました。2年越しの計画がやっと実現し、ヒノキのお風呂から良い香りが漂ってきて、ご利用者から笑顔が生まれています。

入浴を止めずに工事を行なうならゴールデンウィークしか無いので、経験と知識が豊富なリハビリデザイン研究所の山田さんにお願いしました。なかなかいい感じです。

現場のスタッフと何度も打ち合わせし、先ずは3台同じ「お一人様用」 を入れることになりました。 当面は従来の機械浴槽と並行しますが、ヒノキのお風呂に入りたい声が増えてくることでしょう。

「"しあわせの湯"の のれん(・・・)を架けたいなぁ〜」 ということになりました。

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2011.5.6  

『お花見ランチでのエピソード』  

連休に信州へ帰省した。今年は春の到来が遅く、未だ里の桜が散りきらず、八重桜が咲き始めたところだった。りんごの花もこれからで、平年と比べると1週間から10日位遅い感じだ。夜はストーブが無いと寒い。周りの山肌は薄茶色のままで、例年ならば芽吹きの季節は山桜やこぶしが咲き、山全体が賑やかになるのだが・・。
これでは震災に見舞われた東北は寒い春を迎え、さぞや大変なことだろう。うちのI補佐は職場で集まった支援物資を積み、トラック10数台で現地に行った。本当にご苦労様なことである。

特養は4月8日に桜の下でお花見ランチをした。その様子はブログでもご紹介しているが、その時にS氏とこんなやり取りがあった。 お花見をしながら食事をしている光景に、近寄った私が
「お花見しながら食事をするのは風情があっていいですねえ〜。先生、有名な句がありましたよね!」
元高校の古文の先生をしていた81歳になるS氏に声を掛けると
「太田道灌!」 と、ひと言つぶやいた。
私は予想外の言葉にびっくりした。太田道灌は"江戸城を築いた人"という程度の知識しか浮かばないので、桜とどう結びつくか解らなかった。すぐに事務所のホームページで検索すると、あった!

『七重八重 花は咲けども山吹の みのひとつだに なきぞ悲しき』

プリントアウトした紙を持ってS氏のところへ戻り
「先生、ありましたよ! 七重八重 花は咲けども山吹の・・」 と言い出すと、
「みのひとつだに なきぞ悲しき」 とS氏の口から下の詞が出た! 
いやぁ〜、とにかく驚いた!  

学生時代、掛詞の代表作の和歌として教わったのを徐々に思い出し、懐かしくなった。確かに山吹と桜は違うけれど、咲く時期は今頃だ。後日、奥様と昔の生徒さん方3〜4人が面会に来られた時、このエピソードを話した。奥様は信じられないという表情だったが、"先生まだまだ元気だぞ!"と思った。

 

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