2011.6.14
『震災から3ヶ月たって・・・原発の不安』
歴史的大地震から3ヶ月が過ぎ、現地では懸命の復興作業が続いている。今なお8000人の行方不明者がいるのは、何とも痛ましい話だ。日曜日に仙台から来た人が、被災地の様子について声を詰まらせながら話してくれた。瓦礫の撤去は思うように進んでおらず、被災した方の疲労が高まっている。被災者のニーズはどんどん変化しおり、それに対応した支援が求められている。にもかかわらず、永田町の椅子取りゲームをしている政治家に国民は呆れている。
駒場苑のI施設長補佐は今まで数回支援活動に行っているが、この一週間は南三陸町の地域包括支援センターへ応援に行った。ご苦労様である。
"津波は天災だが、原発事故は人災である"は、まったくそのとおり。東京でも放射能汚染の脅威が忍び寄り、保育園や幼稚園など子育て中の親から心配の声が高まっている。欧米ではチェルノブイリの事故が起きた35年前から原子力からの撤退を始め、原発数は減ってきている。ドイツも舵を切って宣言した。日本のマスコミも福島原発の事故対応が思うように進まず放射能の拡散が続くのを心配し、自然エネルギーを利用した発電システムのニュースが増えてきた。太陽光・風力・波力・地熱・小水力など地球に負荷をかけない方法が望ましい。イタリアの原発の是非を問う国民投票は、圧倒的多数でNOと決まった。
「原子力発電はCO2削減に貢献し、安全である」と、今まで私たちは聞かされてきた気がする。現在日本には54か所の原発があり、国策の核燃料サイクル政策によって出来た高レベル放射性物質であるプルトニウムは長崎原爆4000発分になり、100万年もの間生命環境から隔離しなければならない危険なもの。青森県下北半島の六ヶ所村にこのプルトニウム再処理工場がある。これ以上増え続けたらどうなっていくのでしょう。このような危険を後世の人に残して良いのでしょうか!放射能汚染は日本だけの問題ではなく、地球規模で考えなければならない問題と思います。
(この背景は、ビジネスと政治が結びついているからでしょう。菅首相は浜岡原発を、東海地震が起きるプレートの真上にあって危険だと停止決定しました。批判は多々あるけれど、原発停止をした政治家は今までいません。停めようと思えば停められることを実証した功績は評価して良いと思います)
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