2011.1.1
『新年おめでとうございます』
今年もよろしくお願い申し上げます。 昨年の世相を現す漢字は記録的な猛暑の夏を象徴して「暑」でしたが、それも忘却の彼方となりました。一方、政治情勢は「暑」とは反対にお寒い状況が続いています。国民は民主党政権に期待した一年でしたが、内部分裂しそうな動きで混迷を深めています。
今年の政局はどうなりますやら?
第2に、国際情勢も緊張が増した一年でした。尖閣諸島の漁船衝突事件では中国との外交関係が混迷しましたが、その流失した映像によって日本中が事件の実態を知り、日本政府の対応に首をかしげる人も多かったと思います。また、朝鮮半島の緊張も続いています。北朝鮮による韓国の哨戒艇沈没、延坪島(ヨンピョン島)砲撃事件と続きました。北朝鮮では金正日の後継発表がありましたが、ウイキリークスによれば、後ろ盾の中国自体もいずれ韓国との併合を良しとしているニュースには驚きました。
第3は、経済面はリーマンショックのどん底から徐々に回復基調に入り、殊にエコポイントによる景気の先取り効果が現れ、景気回復は順調に歩み始めました。しかし、エコポイントが終了すると一気に消費は減衰し、特に自動車の売れ行きは大幅に落ちてしまいました。そこに円高が追い打ちをかけ、産業界は生産拠点を海外に更にシフトしています。"BLICS"という言葉をご存知の方も多いかと思います。福祉の世界ではあまり耳にしませんが、企業の世界では頻繁に聞かれます。ブラジル・ロシア・インド・中国のことで、今後、経済発展がキーになる国のことです。日本の企業では、それらの国を視野に置いて事業展開を進め、その結果、日本の空洞化はさらに進み雇用は回復せず、国内景気は相変わらず低迷しています。右肩上がりの成長は過去の世界になりました。
さて、愛隣会は1月から新しい人事体制がスタートしました。健康上の理由で守永理事長が急きょ退任することになり、新たに小田切常務理事が後任理事長に決まりました。小田切理事長は養護老人ホーム「白寿荘」の施設長を兼務し、63歳の若さなので大きく代替わりすることになります。
駒場苑の特養でも、昨年末から坂野介護主任と高山医務主任の新リーダー体制がスタートしました。昨年は入退職者が多く皆さんに心配をおかけしましたが、新しいステージに向けたチャレンジが始まっています。今年の目標は
@ チームワークで仕事をする組織の確立
A リスクマネジメントの徹底
B より高いケアへの挑戦
(お年寄りを元気にするケア)
・椅子に座って過ごしていただく
・おむつ外しへの取組み
・個浴の導入
これらの基本的なテーマを施設全体で取組んでいきたいと思いますので
本年もご支援よろしくお願い申し上げます。
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