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     2011.4.18

『個浴準備始まる・・』

静かな花見も終わり震災から1ヶ月以上過ぎたが、多くの人たちの支援活動が繰り広げられている。様々な団体による募金活動、著名人の高額寄付、炊き出し活動、支援物資届け、人の派遣等が続いている。3月11日を境に、私たちの意識に大きな変化が現れてきていると思う。

第1は、"困っている人を助けよう"という連帯意識が生まれている。
第2は、無ければ無いで"倹約できる"ことに気付いた。
特に計画停電に対する危機意識をきっかけに、今まで必要の無い電気を消費してきたことか!たまたま東京電力の社員の方から聞いた話で、計画停電が始まって東京の電力使用量が皆さんの協力のおかげで3割削減できたそうである。今年の夏に向け素晴らしいことである。

さて、駒場苑では新年度を迎え、新たなリーダー体制による取り組みが始まった。

@ 各種の委員会活動が本格的にスタート
A 特養の老朽化した浴室を改修し、5月に個浴を3台導入する計画  

個浴の導入は入浴委員会が主体になって検討を進め、ゴールデンウィーク中に設置を予定している。個浴の経験が無い職員も多いので、主任が実技指導を始めてくれている。

入浴委員会で最後まで迷ったのは、3台共個浴にするのか、2〜3人用を1台置くかだった。ある職員が「3台共個浴でいいと思う。2〜3人用の大きな浴槽ならば苦労しなくても入れられると思う。この人をどうやったら個浴に入れられるか?そう考えることが大切だと思う。それは他のケアにも繋がる!」・・・このひと言で決まった!

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 2011.3.22  

『大震災』

《被災地の皆さんへ 心よりお見舞い申し上げます》  

3月11日発生した大震災は想像を絶する惨状で、本当にお気の毒なことです。地震による倒壊だけでなく津波による被害が特に大きく、行方不明者を合わせると2万人を超える大惨事です。連日現地の窮状が放映されていますが、多くの家が津波に押し流されていくさまは、見ている私たちも胸が傷みます。 

発生から約10日が過ぎましたが、福島原発の事故による放射能漏れの心配が続いています。損傷して制御できなくなった設備に、多くの人たちがこれ以上重篤な事態にならないようにと、決死の活動に取り組んでいる様子は感動を覚えます。1日も早い復興を願うばかりです。

さいわい東京は被害が少なくほっとしていますが、国を挙げて長期的復興支援が必要になることでしょう。駒場苑でも募金や援助物資集め、高齢者の受け入れ、介護職員の派遣などの対応検討を始めています。東京も計画停電が始まっていますが、今年の夏の電力不足が心配になります。短期間に発電所を作ることは出来ませんので、その時はその時で考えるしかないでしょう。

駒場苑としてもできる限りの援助協力をしていきたいと考えています。

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  2011.2.21

『大唐西域壁画』

上野の東京国立博物館で開催されている「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」を観に行った。仏像・壁画や遺品も展示されていたが、目的は平山郁夫のシルクロードをテーマに描いた本物の絵を観たかったからである。期待に違わぬ素晴らしさだった。

彼は、昭和5年広島県生まれ。学徒動員の15歳に被爆したが翌年上京し、東京美 術学校(東京芸大の前身)に入学。前田青邨に師事する。23歳で院展初入選、31歳に大観賞受賞。その後、芸大学長やユネスコ親善大使を務めた。仏教伝来をテーマに、玄奘三蔵の辿ったヒマラヤ山脈からタクラマカン砂漠までシルクロードをくまなく旅し、150回ほど訪問している。その集大成の作品13枚は、奈良の薬師寺玄奘三蔵院の壁画として2000年12月31日開眼供養法要(入魂の儀)によって収められた。平成21年12月没、79歳。

今回の最大の見ものは薬師寺玄奘三蔵院の壁画で、その絵に圧倒させられる。23歳 で院展に初入選した「仏教伝来」以来、日本文化の源流であるシルクロードをテーマに描き続けた。興福寺と並ぶ法相宗の大本山、奈良・西ノ京薬師寺の高田好胤と出会い、20世紀最後についに完成させたものである。

私の好きな日本画家は平山郁夫・東山魁夷・加山又造の3人で、私の"ひとこと"でも過去に2人については書いていますが、最後の平山郁夫の作品にふれることが出来て感動でした。

   (画像をクリックすると拡大できます)

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    2011.2.7

『 立 春 』

2月に入って立春が過ぎ、すっかり暖かな気候に変わりました。今年の1月は記録的な寒さが続き、気温が緩む日が殆どありませんでした。東京も明け方の 最低気温がマイナスになる日が続きました。日本海側は大雪のため除雪が追いつかないニュースや、雪下ろし中に屋根から落ちて亡くなった方が多く出ています。雪かきはなかなか重労働なので、雪国の人にとって冬は大変です。
1月中旬頃から、日の出の時刻は2日に1分ずつ早くなり始め、日没時刻は毎日1分ずつ延びていますので、一歩ずつ春に向かっている季節と言ってよいのでしょう。

1月に入ってからいろいろな出来事がありました。

九州霧島連峰の新燃岳が突然噴火を始め、人々を驚かせました。霧島に火山があるとは知らなかったのですが、地球の活動の中でも火山活動のスケールは最も驚異なひとつでしょう。自然の力に比べると、人間の力など無力のひと言です。宮崎県の人にとっては、昨年の口蹄疫が収まったかと思えば今度は噴火と、お気の毒なことです。被害が出ないことを祈るばかりです。

エジプトの政治情勢が不安を露呈しています。ムバラク大統領退陣を求めた大規模なデモに発展し、今後の展開が読めません。イスラム圏の中でもエジプトは安定した国というイメージがありましたが、息子がとった政策が失敗し、腐敗した国内情勢に国民がNOを突き付けました。長期にわたる独裁政権と身内の重用の度が過ぎると危うくなるのは世の常でしょう。ネットを介し、民主化を求めた動きは周辺のイスラム諸国に拡大しそうです。

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  2011.1.1  

 『新年おめでとうございます』  

今年もよろしくお願い申し上げます。 昨年の世相を現す漢字は記録的な猛暑の夏を象徴して「暑」でしたが、それも忘却の彼方となりました。一方、政治情勢は「暑」とは反対にお寒い状況が続いています。国民は民主党政権に期待した一年でしたが、内部分裂しそうな動きで混迷を深めています。
今年の政局はどうなりますやら?

第2に、国際情勢も緊張が増した一年でした。尖閣諸島の漁船衝突事件では中国との外交関係が混迷しましたが、その流失した映像によって日本中が事件の実態を知り、日本政府の対応に首をかしげる人も多かったと思います。また、朝鮮半島の緊張も続いています。北朝鮮による韓国の哨戒艇沈没、延坪島(ヨンピョン島)砲撃事件と続きました。北朝鮮では金正日の後継発表がありましたが、ウイキリークスによれば、後ろ盾の中国自体もいずれ韓国との併合を良しとしているニュースには驚きました。

第3は、経済面はリーマンショックのどん底から徐々に回復基調に入り、殊にエコポイントによる景気の先取り効果が現れ、景気回復は順調に歩み始めました。しかし、エコポイントが終了すると一気に消費は減衰し、特に自動車の売れ行きは大幅に落ちてしまいました。そこに円高が追い打ちをかけ、産業界は生産拠点を海外に更にシフトしています。"BLICS"という言葉をご存知の方も多いかと思います。福祉の世界ではあまり耳にしませんが、企業の世界では頻繁に聞かれます。ブラジル・ロシア・インド・中国のことで、今後、経済発展がキーになる国のことです。日本の企業では、それらの国を視野に置いて事業展開を進め、その結果、日本の空洞化はさらに進み雇用は回復せず、国内景気は相変わらず低迷しています。右肩上がりの成長は過去の世界になりました。

さて、愛隣会は1月から新しい人事体制がスタートしました。健康上の理由で守永理事長が急きょ退任することになり、新たに小田切常務理事が後任理事長に決まりました。小田切理事長は養護老人ホーム「白寿荘」の施設長を兼務し、63歳の若さなので大きく代替わりすることになります。

駒場苑の特養でも、昨年末から坂野介護主任と高山医務主任の新リーダー体制がスタートしました。昨年は入退職者が多く皆さんに心配をおかけしましたが、新しいステージに向けたチャレンジが始まっています。今年の目標は

@ チームワークで仕事をする組織の確立
A リスクマネジメントの徹底
B より高いケアへの挑戦
   (お年寄りを元気にするケア)
     ・椅子に座って過ごしていただく  
     ・おむつ外しへの取組み   
     ・個浴の導入  
これらの基本的なテーマを施設全体で取組んでいきたいと思いますので
本年もご支援よろしくお願い申し上げます。

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2010.12.20

『後藤経理部長の死を悼む』

去る14日午後、愛隣会経理部長の後藤誠次氏が自宅で突然神様のもとに召された。この訃報に驚きと悼みで、その事実を受け止めるには時間が欲しい。一緒に法人の仕事をしてきた仲間として、大変悲しい出来事と共に世の無常を感じずにはおられない。
10日の理事会にはいつもの周到な準備をし、元気に説明や質問に答えていたばかりである。また、その日の朝、風邪気味で休む連絡を本部の職員が受けていた。

氏は9年前、守永理事長が着任すると同時に青山学院同窓会事務局から、理事長に請われて愛隣会経理部長に赴任された。誠実で真面目な性格は経理を預かる仕事にはぴったりで、たまに私と意見が分かれることがあっても二人で話をすると、ひと回り以上も年下である私の意見を聞いて下さり、本当に感謝でした。
特に、今建設中のめぐみ保育園分園づくりには資金面でバックアップしてくださり、奥様も「新しい保育園づくりをはりあいにしていました!」と仰っていました。

享年77歳。  魂の平安をお祈りします。                          

主の平安 

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