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2008.7.28

『ルネ・プロ再始動へ』

=暑中お見舞い申し上げます=

会う人毎に、つい口に出てしまう毎日です。
川柳の「言うまいと思えど今日の暑さかな」という作者不明の句を思い出しますが、実は、英訳されているのはご存知ですか? "You might or more head, today's some fish." 語呂合わせが面白くできている。

愛隣会で蝉の初鳴きは7月22日、ミンミンゼミでした。
我々だって暑くて大変なんだから、お年寄りには一層堪えることでしょう。水分たっぷり、睡眠ぐっすり、イライラせずに…、で乗り切るしかありません。自然とは仲良くするに限ります。

7月に入ってから計6回、苑長補佐が駒場苑の目指す『ルネッサンス・プロジェクト』説明研修を特養スタッフ全員へ実施してくれた。
この暑い時期に夜7時から同じ説明は、さぞや疲れたことと思う。
また、勤務後のスタッフも真剣に臨んでくれ、積極的な意見を提案してくれる姿は頼もしかった。皆の前向きさには頭の下がる思いだった。
スタッフの欠員で一年近く足踏み状態が続いていたが、ある女性スタッフからは「職員が足りなくても進めていけばいいでしょう!」という頼もしい声があり、逆に勇気付けられる思いであった。
また、田中主任の意欲的な決意には気迫が溢れていた。

かくして、「ルネ・プロ」は再始動した。今の駒場苑は素晴らしい人柄と意欲に満ちた職員が揃っているので、それを伸ばしていけるように私も頑張っていきたい。 第2ステージに光が射してきた思いであった。

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2008.7.22

『生命の営みとは・・・』

「分子生物学」と言う言葉をご存知ですか? 
昨秋のとある日曜日FMラジオで、はかま満男と福岡伸一の対談を途中から耳にしました。その時初めて分子生物学者、福岡伸一と言う名前を知りました。センスある論理的な話し方と共にその内容にとても興味を覚え、早速池袋に行って彼の著書『もう牛を食べても安心か』『プリオン説はほんとうか?』を買い、読み始めました。

彼は京都大学卒業後、ハーバード大学医学部研究員、京都大学助教授などを経て現在、青山学院大学教授、専攻は分子生物学という学者です。(有名人になると敬称は略して呼び捨てにしてよい、と高校時代"ポチ"という仇名の気骨ある数学の先生に教わりました)

今、食の安全が問題になっています。韓国でもアメリカ産牛肉の輸入について、その安全性で揺れています。2、3年前に日本でも大騒ぎになりましたが、もう大丈夫なのでしょうか?彼は分子生物学の立場で、狂牛病の原因と感染性について詳しく述べています。とかく経済を優先するあまり、私たちには本当のことをはっきり知らされないことが多いと思います。ですから、私たちは"何を食べたらよいか?"を判断する賢さが求められていると思います。

又『生物と無生物のあいだ』では、ルドルフ・シェーンハイマーの大変興味深い研究報告が載っていますので、本の一部をご紹介します。それは今から80年前のことです。

ネズミが食べた餌は生命維持のためのエネルギー源となって燃やされる。だから摂取した重窒素アミノ酸もすぐに燃やされてしまうだろう。当初、こうシェーンハイマーは予想した。当時の生物学の考えもそうだった。しかし実験の結果は、体外に排泄されたのは三分の一だけで残りは体内のどこかにとどまった。いったいどこへ行ったのか?

半分以上は身体を構成するタンパク質の中に取り込まれていた。しかも身体のありとあらゆる部位に分散されていたのである。つまり体重が増加せず、新たに作り出されたタンパク質と同じ量のたんぱく質が恐ろしく速い速度で、バラバラのアミノ酸に分解され、そして体外に捨て去られている。つまり、ネズミを構成していた身体のタンパク質は、たった三日間のうちに、食事由来のアミノ酸の約半数によってがらりと置き換えられている。つまり身体のありとあらゆる部位、それは臓器や組織だけでなく、一見、固定的に見える骨や歯ですらもその内部では絶え間のない分解と合成が繰り返されている。ここにあるのは"流れ"そのものでしかない。

生命とは何か?
それは自己複製するシステムである。著者は"生命とは動的平衡にある流れである"と記している。 何とも衝撃的ですごい話ではありませんか!私も、毎日食べることはエネルギーとして燃焼させ生きていく行為、としか思っていませんでした。しかしこのことからすれば、人間は何歳になっても日々分解・合成され新たに作られている存在といえます。
生きることの意味を異次元の視点で考えてみる、というヒントを与えられた思いでした。

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 2008.7.14

     『改修工事終わる』

 4月下旬から始まった改修工事は、皆様のご協力とご支援のおかげで無事終わることが出来ました。心より御礼申し上げます。特に、目黒区様には3000万円の大規模改修補助金を支援していただき感謝申し上げます。

この度の主な改修内容は

@老朽化した空調設備をセントラル方式から
             7系統のブロックに分けた省エネ型のシステムへ

A「駒場苑型グループユニットケア」を推進するために 
     特養の3フロアにあるデイルームを拡充し“生活の場”へ転換
    トイレにレストテーブルを設置し、自分で排泄しやすくする
    手摺りを握り易い細形に変え、10p下げる
    
老朽化したナースコールを更新

 この改修によって特養が生活の場へ転換することを目指しました。ご利用者の皆さんがより快適に過ごすことができ、また職員も気持ち良く働ける環境に一歩前進できたと思います。 ありがとうございました。

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2008.7.7 

   『 七夕の思い出 』                                    

今日は七夕です。

天の川を挟んだ織姫と彦星が、年に一度巡り会うという昔からのロマンチックなお話で、子供の頃、願い事を短冊に書くと叶うといわれて飾ったことを思い出します。

東京の空は昔と比べるとやや綺麗になりましたが、冬の清んだ夜空でも都心で見えるのはせいぜい3等星位までです。
夏の天頂近くひときわ青白く輝くこと座の一等星「べガ」が織姫。そこからやや南に輝くわし座の一等星「アルタイル」は彦星です。二つの星の間に天の川が流れ、その東には皆さんが良くご存知の白鳥座があります。白鳥座の一等星は「デネブ」とよばれ、この3つの一等星が作る三角形が『夏の大三角形』とよばれています。夏の夜空高く見つけやすいので、ぜひ一度探してみてください。

私が生まれ育った田舎は星が良く見えたせいか、少年時代は天文ファンでした。晴れた夜空に天の川を時々見ることが出来ました。東から西へ大きく帯を架けたように“もやっ”と見える姿は何とも感動的でした。 都会では体験することが出来ない雄大な自然との出会い、「天の川が見える!」と感 動し心が騒いだものでした。

今、自分が見ているのは、遥か遠く紡錘形をした銀河系の密度の高い方向で、何万光年というスケールの世界に思いが飛びました。それはまさしく天体写真集で見た天の川の実物を我が目で見ているのです。無数の恒星、つまり銀河系全体では約2千万個といわれる桁違いの数故に、あたかも雲にしか地球からは見えないのです。何十年〜何千年前に発した光を見ているのだと思うと、距離の遠さに気が遠くなる思いでした。私たちの太陽系を含む銀河系の直径は約20万光年、すぐお隣の兄弟は200万光年彼方にある、有名なアンドロメダ大星雲です。

宇宙を眺めているとその美しさと不思議さに引き込まれ、ちっぽけな自分や地球上 の事など何処かへ行ってしまい、人智を超える大きな自然に包み込まれた安心と畏れを感じてきました。

毎日、新聞に出ているニュースは事件や争い、殺人という暗いものばかり。人間の繰り返している破壊行為はなんとも無意味に思えてきます。 たまには夜空を見上げて見ましょう!
                                                        
  

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   2008.6.23      

     『駒場苑のこころ』  

 梅雨の盛りに入り、岩手・宮城地震被災地の早い復興をお祈りいたします。   

 駒場苑の空調設備・フロア等の改修工事は今週に検査があり、今月末に終了予定です。関係した多くの皆様方のおかげで、無事完了できることに感謝申し上げます。これからは一歩快適な環境に変わり、ご利用者の皆さんに喜んでいただけることと思います。  

 愛隣会は終戦後間もなくキリスト教の『隣人愛』を基本精神として創設され、以来60余年、多くの先輩達がその心を受け継いできました。駒場苑も法人の一施設として平成元年にスタートし、同様にその心を介護の実践に顕していく使命を帯びています。
 ご利用者の方々に対してだけではなく、職員同士においても同様でありたい。駒場苑はそのような温かい人柄の職員が揃っています。先ず職員同士が仲良く協力し合う。そうなることによって穏やかな雰囲気は生まれ、良い介護に繋がっていくと思います。どうせ働くならば、気持ち良く働きたい!これは誰もが願うことです。  駒場苑はそんな職場を目指しています。 

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  2008.6.13

   『目黒区に感謝!』

 梅雨に咲く紫陽花は、今が一番美しい季節です。
しっとりとした梅雨景色の中に在る植物をいつもより丁寧に眺 めていると、今まで気が付かなかった美しさにハッとさせられます。見ていた積りが視えていなかった、そんな自分にもドキッ!と。  
鬱陶しい梅雨でも、視点を変えてみればこれまた楽し。新たな感動の発見です。

   駒場苑の改修工事は、5階建の屋上へ空調の室外機据付作業も終わり、来週からは試運転に入れそうです。フロアの仕上げも追い込み段階です。
ご利用者の皆さんと職員の頑張りのおかげで、ここまで来ることが出来ました。また、工事業者さんも連日昼夜にわたる作業で、工程に遅れることなく頑張ってくれています。本当に感謝です。  
今回の改修工事は、私が駒場苑に着任する4年半前、前任者から引き継いだ宿題でした。当初は熱交換器のみの交換で約2000万円と言われていましたが、20年経って配管も老朽化し、効率の良いシステムへ全面交換することが出来ました。この度の改修工事が実現に至ったのは目黒区高齢福祉課のご理解のおかげで、新たな補助制度を他区に先駆けて創設して下さいました。介護事業を担う私たちにとって実に有難いことで、心からお礼を申し上げます。
この期待に応えて、これからも駒場苑を利用される皆さんに、より快適なサービスを提供していけるように努めたいと思っています。

          

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  2008.6.3
  

『駒場苑は今・・・
 空調設備を全面改修中!』

 

 駒場苑は開設20年がたち、空調設備の老朽化が著しくなっていました。昨夏と今冬も室外機の故障が頻発しましたが、何とか停止には至らずに済んできました。この現状を目黒区が理解してくださり、一年がかりで工事の運びになりました。
システムもセントラル方式をエリアごとの省エネ型に変えることが出来、工事は夏に間に合うように現在ハイピッチで進んでいます。6月末には、ほぼ完了する予定です。  
今回の改修工事の目的は空調設備だけでなく、介護の質の向上を目指した内容も含んでいます。ひとつは『駒場苑型グループユニットケア』を進めるために特養の各階のデイルームを拡張し、食事やくつろげるコーナーにします。廊下エリアのクロスの張替え、ナースコールの入替え等も予定しています。
ふたつ目はトイレです。全部ウォシュレットにし、FUNレストテーブルを取り付けました。座った状態で前傾姿勢を支持してくれるものです。排泄は出来るだけトイレで・・・オムツ外しに繋げます。
 「元気で生き生き!」を目標に。

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                                     2008.6.2

     『ホームページ・リニューアル!』  

  このたび駒場苑の様々な情報を皆様にお知らせしていこうと、ホームページをリニューアルいたしました。まだ全部は完成していませんが、徐々に充実させたいと思います。
特に、特養・デイサービス・グループホームの日記では、日頃のニュースを掲載していきます。以前も遠く離れたご家族から、「うちのおじいちゃん、おばあちゃんの元気な様子が見られて良かった!」という声が多く寄せられましたので、それにお答えしてまいりたいと思います。
 
また『苑長のひとこと』は、駒場苑全体のことや私の「ひとりごと」のページです。 皆様からの声をお待ちしています。

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