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平成18年から取り組んでいる 医療モデルから生活モデルへの変革『ルネッサンスプロジェクト』の一環として 「個浴の導入」に取り組み始めました。
平成24年度からは、 当たり前の生活習慣を大事にするケア『7つのゼロへの挑戦』を掲げ、 「機械浴ゼロ」を目指してさらなる改革を進めて来ました。
平成21年にはデイサービスに個浴第一号、平成23年に特養に個浴3台。
平成25年度には、機械浴を撤去し、大きめの個浴を設置。
ご利用者全員、ヒノキの個浴へ移行することが出来ました。
このページは、個浴導入から完全移行までの記録です。******************************************************************************************************
│ ├─2013/07 入浴介助の方法を学ぼう!
│ ├─2013/06 個浴の愛唱を決めよう!
│ ├─2013/05 大きめのヒノキの浴槽設置!
│ ├─2012/04 機械浴ゼロを目指そう!
├─平成25年 (特養完結編 機械浴ゼロ)
│ ├─05/20 お年寄りの笑顔がいっぱい!
│ ├─05/15 いよいよ本格的に個浴開始です!
│ ├─05/14 家族懇談会でご家族にご説明
│ ├─05/09 工事完了!檜の浴槽が出来上がりました
│ ├─05/02 ただいま工事中
│ ├─04/25 工事前はこんなお風呂でした
├─平成23年 (特養編)
│ ├─05/19 さあ!いよいよ勉強開始です!
│ ├─05/19 法人内の他施設の方も見学に
│ ├─05/15 ご家族にご説明
│ ├─04/27 個浴第一号設置!
│ ├─02/18 まずは個浴を知ろう!
├─平成21年 (デイサービス編)
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機械浴ゼロを達成して・・・
5年に渡り改善計画を進めていった結果、平成25年度に機械浴ゼロを達成し、利用者全員にヒノキの個浴をお楽しみ頂ける環境が整いました。
また、ご利用者お一人おひとりに合った入浴方法の研究を、日々工夫しながら重ねています。
その結果、平均要介護度が4以上にもかかわらず、ご利用者55名中、のんびり湯(一人用個浴)使用が49名、ゆったり湯(洗身台付中型個浴)使用が6名。
介護度が高くても、気持よく普通のお風呂に入れるんだ!ということを証明し続けています。
ご利用者からは「いいお湯ね〜」「気持ちがいいわ〜」「久しぶりにお風呂に入った気がするよ!」 という声が聞こえるようになりました。さらに、今まで介助が必要だった方がご自分で洗身したり浴槽に入ったりするなど、嬉しい変化が見られました。
一人でゆっくり湯船に浸かるという当たり前の入浴が出来るようになったことで、ADLの向上、満足度と笑顔の増加を実現することが出来ました!!
個浴の入浴介助方法を写真入りで詳しく解説しています。
入浴介助の方法を学ぼう! 2013/07
ご利用者に安全に、かつ安心して入浴して頂けるよう、職員研修を行なっています。
機械浴に頼らず、気持よくお湯に浸かって頂く方法を工夫しています。
個浴の愛唱を決めよう! 2013/06
駒場苑の自慢の素晴らしいお風呂がすべて完成しました!
このお風呂に愛情を込めた呼び名をつけようということになり、職員に応募を呼びかけました。
多数の応募の中から選ばれた愛唱は・・・
一人用の浴槽が3台ある浴室が 【のんびり湯】
大きめの浴槽と洗身台のある浴室が 【ゆったり湯】
ご利用者に入浴を心から楽しんでもらいたい…という職員一同の思いのこもった名前です!大きめの ヒノキの浴槽設置! 2013/05
25年度になり、いよいよ工事開始。
2台あった機械浴槽はすべて撤去し、二、三人が入れる大きなヒノキの浴槽が設置されました。
浴槽の横には、寝ながらでないと身体を洗うことが出来ない利用者のために、特注の洗身台も設置され、ご利用者全員が安心かつ安全に入浴できる環境が整いました。
(ニーズに合わせて工夫を重ねてくださったリハビリデザイン研究所さんに感謝です!)
(洗身台と浴槽) (車椅子のままスロープを上がり広々した浴室へ)機械浴ゼロを目指そう! 2012/04
平成24年度より駒場苑では『7つのゼロ』という大きな目標を掲げて来ました。
「機械浴ゼロ」は、その中の一つです。
機械浴では、今までのお風呂の生活習慣を変えてしまう、機械浴になった時点で全介助になってしまう、入れられている方も介助している職員もお風呂に入っているという感覚にならない等の理由から、機械浴を撤廃し、利用者全員に「ヒノキの個浴」を楽しんでもらえるよう改修工事をすることに決定しました!
(機械浴槽イメージ)お年寄りの笑顔がいっぱい! 2011/05/20
お年寄りからは「気持ちがいいわ〜」 「もうちょと入ってていい?」 なんて声が聞かれます。
笑顔を見れば満足していただけているのが伝わってきます。
改修前に中間浴だった方だけでなく機械浴だった方も含め、50名中30名近い方が新しい檜のお風呂に入っています。
今後も、可能な方は出来るだけ個浴に移行していけたらと思っています。
ひとりでゆっくりお湯につかる・・・そんな当たり前のことこそが幸せなんですね。
〈デイサービスのお風呂にて撮影〉いよいよ本格的に個浴開始です 2011/05/15
職員も利用者さんも特に混乱も無く、スムーズに個浴への移行が出来ています。
ゆっくりお風呂を楽しんでいただけるように、改修前は午後だけだった入浴時間を増やし、午前中から入浴するようにしました。
それに伴い勤務シフトの時間変更も行いました。
また、浴槽のお湯は2人ごとに入れ替えて、いつでもきれいなお湯で気持ちよく入浴していただいています。これも個浴の大きなメリットです。それでいて以前より光熱水費が節約できれば一石二鳥ですね。
家族懇談会でご家族にご説明 2011/05/14
家族懇談会にお集まりいただいたご家族に、完成したばかりの浴室を見ていただき、
特養の主任から安全な入浴方法についてご説明しました。
浴槽の横に浴槽のふちと同じ高さの椅子を置き、そこに腰掛けていただきます。その状態から足を湯船に入れ、おしりを徐々に浴槽の方に移動してもらいます。そしてゆっくりと湯船の中に腰を下ろしていただきます。
職員はその方の持っている力に合わせて介助します。
ご家族の中には不安をお持ちの方もいらっしゃったようですが、説明を聞いてご安心いただけたようでした。
ご家族からは「こんなお風呂に入れて幸せね〜」という声をいただきました。
工事完了!檜の浴槽が出来上がりました 2011/05/09
予定通り工事完了しました。檜のいい香りがお風呂場だけでなく、1階のフロア全体に広がっています。
各フロアごとに1つずつの浴槽があり、浴室全体も広々して、みなさんにゆっくり入浴を楽しんでいただけることでしょう。
ただいま工事中 2011/05/02
ゴールデンウィーク中に工事を行うことになりました。ゴールデンウィークはデイサービスがお休みなので、工事中は特養の利用者さんはデイサービスのお風呂を借りて入浴します。利用者さんに迷惑をかけるわけにはいきませんので、工事中の入浴場所の確保は重要な課題でした。デイサービスには昨年一足先につくった檜の個浴浴槽があります。工事期間中にデイサービスの個浴を使用することで、特養での個浴移行の準備が出来るというメリットもありました。特養の主任が、個浴初体験の職員にも丁寧に指導をし、安心して個浴を開始することが出来ました。
工事は、大きな浴槽を埋め、コンクリートで床を作り、浴槽をはめ込むというかなり大掛かりなものでしたが、手際よく進みました。
工事前はこんなお風呂でした(特養の一般・中間浴槽) 2011/04/25
平成元年の設立以来使用してきた浴槽はこんな感じでした。ご自分で歩ける方は浴槽内の階段を降りて湯船に入ります。
開設当時はご自分で歩いて入れる方がたくさんいらしたそうですが、今では50名中2、3名だけです。 その方もお一人で浴槽内の階段を降りるのは危険が伴いますし、浴槽が深くて広いため体が浮き上がり不安定になってしまいます。
職員も上からの見守りになるので心配でした。
座位の取れる方は椅子に腰掛けた状態のまま機械で浴槽に降ろします。 この場合、ある程度体を動かす力がある利用者さんも椅子に固定されて、ご自分の意思に関係なく機械で動かされることになります。
人間らしい普通の生活を目指している駒場苑では、一般家庭のように、お一人おひとりがゆっくり入浴していただけるよう、改修工事を行いました。
それともうひとつ、この浴槽ではお湯の量がたくさん必要です。光熱水費の面でも個浴にすることはメリットがあると思います。
さあ!いよいよ勉強開始です! 2010/05/19
リハビリデザイン研究所の山田さんに来ていただき、個浴浴槽を使用して研修を行いました。
今回はデイサービスとグループホームの職員が参加し、職員が介護する側と介護される側になって 実践的な練習をしました。人間の自然な体の動きと浮力を最大限に利用して、無理なく安全に入浴する方法を学びました。
法人内の他施設の方も見学に 2010/05/19
愛隣会法人自身による内部監査がありました。法人の他施設の方にも個浴の浴槽を見ていただき、
駒場苑の取り組みについてご説明しましたご家族にご説明 2010/05/15
家族懇談会でご家族にも個浴導入のご説明をしました。
ご家族からは「個浴にして危険はないんでしょうか?」「今までどおり機械を使って入った方が安心・・・」
という不安の声も寄せられました。
苑長からは「正しい入浴方法で入っていただければ決して危険ではありません。これから全職員が個浴の入浴法をきちんと学び、事故のないよう実施していきます。
また、すべてのお年寄りをすぐに個浴に移行するということは無理があります。
それぞれの方に合った入浴法で無理なく進めていきますのでご安心下さい。
きっと多くの方に気持ちよく入浴していただけるようになると思っています。」とご説明しました。
説明の後、デイサービスに設置した浴槽を見ていただきました。
ご家族の皆さんもヒノキの浴槽をご覧になると、「こんなお風呂に入れてもらえたら気持ちがいいでしょうね〜!」
とおっしゃっていました。個浴第一号設置! 2010/04/27
いよいよ駒場苑に個浴第一号が設置されました。設置場所はデイサービス。
まずは利用していただきやすいデイサービスのご利用者から入浴していただくことにしました。
この浴槽を使って職員への研修を進めていき、特養の個浴導入の準備にも使用していきます。
窓側の明るい場所に設置。ヒノキのいい香りが浴室に広がり、気持ちよく入浴していただけそうです。リハビリデザイン研究所の山田穣さんをお招きして、職員研修を行いました。
『個浴』を導入するにあたって、まずは職員が理解すること、
そして「これは良さそう。お年寄りを入れてあげたいな!」 と思うことがスタートです。
個浴導入に不安を抱えている職員もいましたが、山田さんのお話を伺っているうちに
少し不安が消え、 期待が大きくなってきたようです。